英語の勉強

大学のサマーコースのTA(teaching assistant)として働いてる。5月から夏タームは始まるので、3ヶ月間。私自身、二つのサマーコースを取りながらの仕事で、あと2つ仕事をしてるので、課題・仕事・家事で時間の管理がちょっと難しかった。夫マイケルと一緒に料理をする時間がその分増えて、それも楽しかったけど、常に何かに追われてる感じがストレスでもあった。

やっと夏契約の仕事が終盤へ。3つの仕事、秋からも契約延長していただけることになったのでまた9月から忙しいけど、一応今週で夏休み。お仕事もラストスパート。今日は生徒たちとしっかり話せる時間があり、とても刺激になった。特に言語学習に対する姿勢は、何か忘れてたものを思い出させてくれたというか。

私は佐賀で生まれ佐賀に育ち、21歳で米国コロラドに留学するまで全く英語圏に出たことが無かった。だけど、英語は大好きで、たくさんの土地で多くの人と直接コミュニケーションが取れるようになりたい、大好きなbackstreet boysの歌を全部歌えるようになりたい、自分より背の高い彼氏が欲しい(日本ではいつも高い身長がコンプレックスだった)、などのいろんな理由から勉強した。

母子家庭で貧しかったので、留学のためには絶対に奨学金を取らなければいけないと判明。ロータリー国際親善奨学金というロータリー財団の奨学金プログラムに申し込み、無事合格。そのために必死で勉強して、英語は留学前の時点でTOEIC960点、TOEFLiBT 104点(PBT 600くらい?)まで上げていた。その後コロラドに一年留学し、今カナダでの大学院生活一年を終えて、英語を積極的に学ぶ姿勢は変わらないけれども、英語で学ぶ、また、自分の英語を磨くという表現のほうが良いレベルになっていると思う。

大学院で自分の興味のある分野を学ぶ中で、言語の学習に時間を費やすことはあまりなくなったけれど、でも、今日生徒の3ヶ月での成長と、その頑張る姿勢を見て、やっぱり言語を学習することって素敵だなって思った。何語にしても、全く分からない記号が何かの意味を持って、全く相手の言うことが分からない段階から何か分かるようになる。恥ずかしかったり、間違うのが怖い段階から勇気を持って、初めの一言を発してみる。上手い下手ではなく、その過程自体が、すごくポジティブなことだなぁって。

私は英語の次に勉強した言語はドイツ語。カナダに来て少しフランス語。近所の人たちから最近イタリア語、ポルトガル語を教えてもらう。英語以外の言語はすごくカジュアルに適当にしていたけど、ちゃんと取り組んでみようという気持ちになった。

「先生、私は朝、しっかり勉強します。朝は一番頭が良いときです。」

とある生徒が嬉しそうに話してくれて、「あ、自分もそうやって朝早く起きたり、少し早めにバイト先に行って隙間時間で少しでも上手になろう」としてた時期があったなと思い出した。

大学の中庭で休憩中。

サマーコースの最終課題も仕事も一段落し、二週間ほど東海岸でゆっくりする時間がある。その時間で今興味のある言語の中から一つ選んだり、これから自分がどういう生活をしていきたいかきちんと見直したいなと思う。今年は本当にずっとノンストップで授業と3つの仕事をしてきたので、休みが待ち遠しい。

大切なことを思い出させてくれた生徒のみんなに感謝!

コメント

  1. きつねさんこんにちは。
    私は今、お盆休みでのんびり自宅で過ごしたり出かけたりしています。
    きつねさんの今までの経験、一つ一つが糧になって今のきつねさんがあるのだなと思いました。
    BSBをきっかけに、今ではいろんなことを学ばれているようで、言語を覚えたり教えたり、異文化や人とふれあって素晴らしいと思います。
    私は勉強を重ねて、生涯学習や福祉関係の現場で学ばせて頂きたいという思いがあるんです。大学は出れなかったけど、きつねさんの過去の記事、大学院にはお年を召した方々もいらっしゃる、という記事を読んで勇気づけられたし、一生勉強なのだなと思うことが出来ました。
    今後のきつねさんの活動を応援いたします。

    返信削除
  2. よつばさん、
    こんにちは!よつばさんもBSB好きでしたか?私すっごく好きだったんです。今月トロントにBSB来るんですが、コンサートに行くべきかかなり迷って行かないことにしました。高いんですよね。チケット。。苦笑
    よつばさんの温かいコメント、いつもありがとうございます。私はいつもよつばさんのブログを読みながら、「よつばさん小説家になれそう」と思うことが良くあります。表現がとてもきれいで、真摯ですよね。すごく好きです。本当に環境や場所も大切ですが、日々、どんな気持ちで学んでいくかって、「成功」とかの枠を離れて、自身の成長、楽しい生活に欠かせないものだと私も思います。
    私もよつばさんの活動を応援しています。

    返信削除
  3. こんにちはきつねさん。
    きつねさんの頑張りは、ほんとすごいと思います。
    留学前でTOEIC960点!しかも、アルバイトと大学生活を両立させながら、奨学金獲得のために努力されたんですよね。ほんと、脱帽です。
    私も昔から英語は好きでしたが、ちゃんと話せるようになろうと(仕事で必要だったので)勉強し始めたのは20代後半からで、忙しい東京の会社員生活の中ではそれなりにがんばったと思いますが、いざ英語圏で生活し始めてからは、自分の英語全然だめじゃーんと打ちのめされる毎日です。
    あともう1段でAdvanceレベルに届くと思うんですが、その壁がなかなか超えられず。"自分のコトバ"でしゃべってるというより、あるボキャブラリーの中で意思を伝えてる、という感じです。
    このレベルからの脱却が一番難しい時期なんじゃないかと思いますが、どう勉強していけばいいのか、日々思案中。。。。

    返信削除
  4. noanoaさん、
    こんにちは!コメントをありがとうございます。
    留学前は本当に必死で。だけど、よい先生との出会いが一番大きかったかなと思います。すごく熱心な先生で、良く考えて課題を出してくれたり、しつこいくらいの質問にもすぐに対応してくれる先生でした。
    私も今でも、とっさに日本語がでてしまったりします。教室で名前呼ばれて、普通に「はーい!」って返事したり。だけど、留学前のように完璧な英語を目指していたのとは違って、今は伝えられる英語というか、そうだったら文法や語彙的に完璧じゃなくても良いのかなって思うようになりました。よくマイケルに「きつねの英語はきつねらしい英語だね」って言われます。自分で表現を半ば作ってるような・・。苦笑 
    言葉って不思議で、実際に会話で使ってみるとジェスチャーやトーンなんかで補えるので、やっぱり最後は書く練習が一番英語力が分かるのかなと思ったりします。今でもエッセイとか書くと、自分の英語力に涙が出そうになるときもあります。
    楽しく日々練習できるのが一番良いですよね。

    返信削除

コメントを投稿

人気の投稿