カルチャーショック

北海道5日目。最初の数日は登別や白老に滞在。

早朝の山登りで人生初、熊のフンを見つけた。マイケルは子どものときロッキー山脈のふもとで育ったので、見たことがあったらしく、すぐに引き返した。

北海道には高校のときに修学旅行でちょこっと来たことがあるのだけど、今回、本当に大きいなあというのが素直な印象。メープルの木も大きくて、異様に多い白い蛾も大きいし、研究でお邪魔している北海道大学のキャンパスも大きいし。

ふるさとの佐賀にくらべて、なんでも大きく感じる。
気候は29度くらいまで気温が上がって、蒸し暑い日もあれば、トロントと同じくらい涼しい日も。(湿度は高いけど)

仕事以外でちゃんと帰るのは1年半ぶりなのだけど、今感じているカルチャーショックを、あげてみる。


  • 空港のスタッフがとても優しい。
  • トイレにやたらボタンが多い。どれだけ電気を使っているんだろう?音姫の必要性がわからなくなった自分がちょっと怖い。
  • トイレの居心地がとてもいい。ドアがちゃんと床まですっぽり隠してくれるから?ドアを閉めたときに無駄な隙間がないから?用が無くても、ずーっと座っていたくなるよ。
  • パステルの色の服を着た若い女性がすごく多い。おんなじ服をわざと着てるのかな?という集団がとても多い。
  • 歩道を普通に傘をさして走る自転車がこわい。
  • 期待していたわりに、あんまり今のところ日本食を食べて感動していない。
  • コンビニなどの店員さんの接客、あんまり良くない。
  • マイケルのこと見て「トム・クルーズ」って呟く人がやたら多いけど、なんかこれ、流行ってるのか?
  • おしぼりとか、ティッシュとかえらい小さく感じる
  • ドリップコーヒーの値段が高い。
  • ホテル滞在なので外食ばかりだけど、野菜がわっさり食べれるメニューが少ない
  • 人のサイズが全体的に小さい


と、色々トロントにいたときに美化している日本のことってあるみたい。
実際ここにいると、「あれ?こんなもんだったけ??」というのがいっぱい。

一番、自分ちょっとカナダ化されたなーと思っているのが、

スモールトーク。

トロントではお店の人やバス停で会った人と1つ2つ、何気ないトピックについて話すことが癖になっていたみたい。トロントに住み始めたころは苦手だったけど、3年のうちに自然と身についていたようで。

だけど、それをここですると、
なんだか、すごくビミョーな空気が流れている。(気がする)

バス停で待っているときって、普通お話しなかったけか?
コンビニの店員さんと道路の様子とかお話しなかったっけ??

あれれれ?

あれれれれれ??

マイケルも私も、この数日間、登別、白老、苫小牧、札幌の滞在で北海道とても良い印象を抱いている。

一番自分を変えてくれたのは、白老のアイヌ民族博物館。アイヌの人から直接お話をしてもらい、博物館も人が少なかったので、つきっきりでガイドをしていただいた。また違う視点から、「日本」のことを見ることができ、カナダでしている研究と強いリンクを見出すことが出来た。
本当に優しく、親身になってお話を聞いてくれ、またしてくださり、また絶対に会いに来る約束をしてお別れ。

マイケルも私も札幌市内の古本屋さんにすごく感動している。
とても貴重な本が大切に並べられ、こんな風に扱われたら、本もさぞかし嬉しいだろうなと自然に微笑みたくなるような本屋さんがいっぱい。
毎日大学の帰り、古本屋さんに立ち寄る。

マイケルと初の研究旅行。私は通訳としてアーカイブやミーティングに同行する傍ら、自分のプロジェクトの撮影をしたり、本を読んだり、論文の最終なおしをしたりしている。

マイケルの新しい一面が見えて、そういう意味でも大切な旅になっている。

一番今のところ好きなのは、レストランとかで食事して帰るときに、出口のところでマイケルがくるりと向きを変えて、みんなに聞こえるくらい大きな声で

ごちそうさまでした!

と元気良く頭を下げるところ。

道場を出る剣道少年みたい。

本人いわく、私の真似をしてるらしいけど、私はそんなこと全然していないよ。笑

北海道、あと5日。精一杯遊んで、学ぶ滞在にするぞ!


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