電話対応パート2
香港ではとにかくセールスの電話がかかってくる。毎日かかってくる。わたしは普通、「ごめんなさい、わたし広東語しゃべれません(唔好意思。我唔識講廣東話 )」と返す。それで大抵の場合、電話が切れる。
けれど 昨日、友人を家に招いていっしょに夕食を作っているとき、電話が鳴った。おなじみのセールス。おなじみの受け答え。唔好意思。我唔識講廣東話。
だけど相手は止まらず、同じ調子でしゃべり続ける。何度か私も繰り返す。唔好意思。我唔識講廣東話。唔好意思。我唔識講廣東話。それでもセールストークは止まらない。もしかしたら、あらかじめ録音された音声なのかもしれない。なので英語で尋ねてみる。Excuse me, are you a robot?(失礼ですが、あなたはロボットですか?)
―――――すると音声が止まった。
わたしはもう一度繰り返す。 唔好意思。我唔識講廣東話。
唔好意思。打攪晒。
という声が聞こえて、電話が切れた。
「sorry to bother you. おじゃましてすみませんでした」
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