the benefactor
ベッドの上。スーがクークー、音を立てている。泣くでもなく、話すでもなく、クークー、という音を口と鼻のあたりから出している。
最近天気が良いので公園遊び。先週気温が少し高くなってタピと一緒に行ってみたら、グラウンド一面がびっしり凍っていた。でもここ数日はぬかるんだ小道があるだけで、芝生や公園のグラウンドは乾いている。
昼間はタピと目一杯遊ぶ。すーはまとめて寝てくれる。だけど夜は授乳の時間が長い。なので本が読める。ナイトライトの下で日本語と英語の活字を追っていると、どっぷり作品の世界に入れる。
スーザン・ソンタグは名前だけ何度か聞いたことがあり、「ソンタグ」という響きが好きでずっと読みたいなあと思っていて、古本屋で見つけた彼女の小説「ベネファクター」。

ここまでは数日前に書いた。すーの泣き声で中断される前。本の感想を書こうと思っていたけど、やっとラップトップを再度開けた今、ベネファクターの後、既に小川洋子さんの「妊娠カレンダー」を読み終わり、今カミュの「異邦人」を再読しているところで、「ベネファクター」読了直後のフレッシュな気持ちが消えている。
「ベネファクター」は夢の話。というより、一人の男が夢を深く分析、そして夢で見たことから得たヒントをなるべくに忠実に現実世界で実践していく中で自己や人生についての発見していくお話で、まず、最初の章でお金持ちで理想ばかり追う主人公がすごく鼻につくのだけど、最近「アイディアリズム」と現実社会との折り合いについて考える機会の多かった私にはタイムリーな本だったので、読み進めた。
ビッグワーズが多く、夢の話なのにとにかく説明的。「なのに」というのはおかしいかもしれないけど、私にとって夢(夜見るやつ)って、とにかく世界がどんどん動き、あまりこう「言葉的」というよりも「映像的」なのだけど、主人公の夢はすごく説明的で、その分析もすごくまどろっこしいのに、トリッピー。
また、時代的なものから今では考えられない言葉遣い(マイノリティや他の文化圏に対する)やノーションも散見された。でもそこか時代的なものと考えて読めば興味深い。そして夢と現実の境目が曖昧になっていき、突拍子も無いことが次々と起こっていく。(読むの結構疲れる)
今、私が寝起きでこれを書いているので、なんだかわけがわからなくなってきた。
***
夜八時半で寝起き。すーを寝かしつけて、タピを寝かしつけて。気が付いたら家族四人で寝ていた。一人だけ寝室を抜け出して、両手が使える一人の時間。久しぶりすぎる。そしてこんな時間また当分ないだろな。
母がおととい帰国し、本格的に家族4人での生活。昨日は親友のローラと久しぶりにダヌンタウンでランチ。スーも連れて行ったけど、お利口にキョロキョロしていた。タピは泣いてばかりで抱っこばかりの赤ちゃん。スーは泣かないし自分で割と寝れるので、たくさんおしゃべりできる。同じ赤ちゃんでも全然違うのね。
いろいろ書きたいことはあるのだけど、一人の時間、他にもしたいことがあるので、この辺で。今度また両手が空いた時に書きます。

小川洋子さんの「妊娠カレンダー」、とても良かった!最初はなんか不気味でべっとりしてたんだけど、二回目読んで、解説を読んで、それからじわじわと考えさせられる。他の二編も、あとがきも、心がいっぱいになるお話だった。
カミュは翻訳で読んでいて、原本と照らし合わせたいなあと思いながら家に帰ったら、マイケルがフランス語と英語の本を出してきてくれてた!頼んでないのに!ワクワク。
最近天気が良いので公園遊び。先週気温が少し高くなってタピと一緒に行ってみたら、グラウンド一面がびっしり凍っていた。でもここ数日はぬかるんだ小道があるだけで、芝生や公園のグラウンドは乾いている。
昼間はタピと目一杯遊ぶ。すーはまとめて寝てくれる。だけど夜は授乳の時間が長い。なので本が読める。ナイトライトの下で日本語と英語の活字を追っていると、どっぷり作品の世界に入れる。
スーザン・ソンタグは名前だけ何度か聞いたことがあり、「ソンタグ」という響きが好きでずっと読みたいなあと思っていて、古本屋で見つけた彼女の小説「ベネファクター」。

ここまでは数日前に書いた。すーの泣き声で中断される前。本の感想を書こうと思っていたけど、やっとラップトップを再度開けた今、ベネファクターの後、既に小川洋子さんの「妊娠カレンダー」を読み終わり、今カミュの「異邦人」を再読しているところで、「ベネファクター」読了直後のフレッシュな気持ちが消えている。
「ベネファクター」は夢の話。というより、一人の男が夢を深く分析、そして夢で見たことから得たヒントをなるべくに忠実に現実世界で実践していく中で自己や人生についての発見していくお話で、まず、最初の章でお金持ちで理想ばかり追う主人公がすごく鼻につくのだけど、最近「アイディアリズム」と現実社会との折り合いについて考える機会の多かった私にはタイムリーな本だったので、読み進めた。
ビッグワーズが多く、夢の話なのにとにかく説明的。「なのに」というのはおかしいかもしれないけど、私にとって夢(夜見るやつ)って、とにかく世界がどんどん動き、あまりこう「言葉的」というよりも「映像的」なのだけど、主人公の夢はすごく説明的で、その分析もすごくまどろっこしいのに、トリッピー。
また、時代的なものから今では考えられない言葉遣い(マイノリティや他の文化圏に対する)やノーションも散見された。でもそこか時代的なものと考えて読めば興味深い。そして夢と現実の境目が曖昧になっていき、突拍子も無いことが次々と起こっていく。(読むの結構疲れる)
今、私が寝起きでこれを書いているので、なんだかわけがわからなくなってきた。
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夜八時半で寝起き。すーを寝かしつけて、タピを寝かしつけて。気が付いたら家族四人で寝ていた。一人だけ寝室を抜け出して、両手が使える一人の時間。久しぶりすぎる。そしてこんな時間また当分ないだろな。
母がおととい帰国し、本格的に家族4人での生活。昨日は親友のローラと久しぶりにダヌンタウンでランチ。スーも連れて行ったけど、お利口にキョロキョロしていた。タピは泣いてばかりで抱っこばかりの赤ちゃん。スーは泣かないし自分で割と寝れるので、たくさんおしゃべりできる。同じ赤ちゃんでも全然違うのね。
いろいろ書きたいことはあるのだけど、一人の時間、他にもしたいことがあるので、この辺で。今度また両手が空いた時に書きます。

小川洋子さんの「妊娠カレンダー」、とても良かった!最初はなんか不気味でべっとりしてたんだけど、二回目読んで、解説を読んで、それからじわじわと考えさせられる。他の二編も、あとがきも、心がいっぱいになるお話だった。
カミュは翻訳で読んでいて、原本と照らし合わせたいなあと思いながら家に帰ったら、マイケルがフランス語と英語の本を出してきてくれてた!頼んでないのに!ワクワク。
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