your little universe

we're packing slowly...

東京への荷造り。
日本に行く日までのカウントダウン。

仕事も本の最後のチャプターが今月で終わりそう。
映画も撮影に入り、私の役目はおそらく字幕付けまで来ない。
先月から新しい仕事の受注は受けていないので、チャプター終わりで、
私のギアはトロントへのお別れと、引っ越しに完全にシフト。

最近タピが夜になく。
「トロント大好きなのに、どうして引っ越ししないといけないの?」

「そうだよねえ。悲しいよね。トロントのどこが好き?」

「このおうちが好き。ぼくはどこにも行かない。」

お父さんとお母さんがいるこの小さな空間が、子どもにとっては宇宙のすべてなのだと、保育園の先生が言っていた。


nebla from Space.com

たぴは最近、宇宙にすごく興味があって、先日もロケットの打ち上げの中継を見たり、毎月の宇宙の注目イベントを一緒に読んだり。私は全然詳しくないので、たぴと学ぶのだけど、宇宙のことを考えると、なんて私たちの存在は小さいのだと思うと同時に、その小さな世界の小さな体のたぴが持つ、想像力や力の大きさにはっとする。物理的な小さなって何のはかりにもならないや。

だから、たぴが私たちのつくったおうちという小さな宇宙で、
それがなくなることを恐れて泣いてくれるのは、
せつなくて、悲しいけど、うれしく、いとおしい。

マミーとダディとたぴとすーの宇宙は、いつも変わらずにあるよ。
 と言って、10秒ぎゅーをする。

10秒ぎゅーは、心を込めて10秒ハグすること。
うちの秘儀。
悲しい時も、ハッピーな時も、はぐして、10かぞえる。

あたたかい。

マミーの心臓の音は、今日もすてきだねえ。

すーの心臓の音は、今日も元気だねえ。

すーの心臓には小さな穴があるので、心配する私を安心させようとたぴはそう言ってくれるのだと思う。

ダディはジュピターのように大きいから、心臓も大きい音がするよね。

今日も太陽のまわりを、僕はまわるんだよ、マミー。

あたたかいねえ。

毎日いそがしいけど、みんなでがんばろう。

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