バレンティーナ

主演の俳優さんに会う。

テレビで主に活躍している彼は、こういう自主制作参加は初めてなんだって。
だけど、主演女優さんとの相性が良くて、ほっとした。

そしてたくさん作品に対して質問してくれて、すごく深い理解をしていて、
なんだか勇気付けられた。

うまくいかないこともあるけど、「作りたい」って気持ちを持ってる人が集まると、
やっぱりいいなあ。
大切に登場人物の心を考える作業がなんだかあたたかい。

監督も嬉しそうに笑っていて、
その嬉しそうな顔をみていたら、一生懸命準備してきてよかったなと思った。

カメラを貸してくれる予定だった監督が最後の最後でオファーを取り下げたので、
必死でカメラを探してる。
フィルムカメラだからあまり無いけど、あきらめずにいろいろあたってみよう。

撮影まであと10日間くらい。まだまだいっぱいしなきゃいけないことがある。

監督に「映画作るなら、生きているうち100パーセント映画をしないと」って言われた。私それできるかなあ?映画のことすごく考えるようになったし、それで眠れない日が多くなったけど。でも考えるほど道は長くてよくわからない。知るほどによくわからなくなる。

でも結局最後は「どれだけ作りたいと思ってるか」、その気持ちが強くて突き進むことで、見え無かったものが形になっていくんだとこの短編「バレンティーナ」を作りながら思う。

一緒に作っていく中で、英語だけの脚本だったのが、
ロシア語とのバイリンガルになり、ただ架空の女の子バレンティーナがアレクサンドラのお陰で、生きてる本当の人間になった。
監督と私とキャサリン、ウェスティンの4人スタートだったのが、ウェスティンが抜け、
新しく7人が加わり、10人のチームになった。
この作品を形にしようと試行錯誤する中で、本当に大きな出会いがあり、この世に存在しなかったお話が少しずつ動き出す。

スクリーン上に生きるバレンティーナを届けたい。

もう少し。もう少し。

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