Prolific

映画の監督のおうちで開かれたクリスマスパーティーへ。

雑誌やテレビ局のカメラマンとか、いろんな人たちが来ていて、なんだか急に大人な空間。

学生は私達だけだった。

監督は、私の顔を見るなり、

"Oh, I missed you!"とハグしてくれ、

「このドキュメンタリーが成功したら、君をフルタイムで雇用したい。
日本語の有無の関係なく、アシスタントプロデューサーとしてまず、雇いたい。」

と言われた。

通訳兼何でも屋として東北に同行したとき、楽しかった分だけ、「でも、通訳である以上、日本や日本語が絡まないと一緒に仕事ができないんだ」と、悲しくなった。だけど、監督から

「通訳としてのきつねは素晴らしいから、日本での取材のときは通訳もお願いするけど、
他の言語圏に行くときは、きつねに通訳をつける。ポジションが開いたとき、最初にお願いするのはきつね。」

と言われ、本当にうれしかった。

マイケルに、監督が

「僕はきつねの、"Prolific"な才能に感心してるし、きつねがそれをこれからますます開花させる可能性を信じてる。だから、君にも信じて支えて欲しい。」と言って、マイケルが「僕も信じています」

と応えていたとき、なんだか胸がじーんとして、涙が出そうだった。

私は最近、自分にはあまりとりえは無いし、これといってすごい頭がいいわけでないけど、一つ少し秀でていることがあるとするなら、

人の心に共感する幅

じゃないかなと思うようになった。

色んなスタッフの方から

「きつねはヒーローだよ!」

「感情に寄り添った通訳ができていて感心するよ」

と声をかけてもらったり、色んな大学の人と話す中で、ちょっと自分は感情を受け取る姿勢というか、受け皿の形が独特なのかなと自分なりに思うようになった。

監督のカメラワークと、切り口、題材のよさ。ドキュメンタリーは既に3カ国での放映が決定してる。
今まで話したり、少し見てもらった評判もとても良い。

不思議な縁。わくわくする人たち。
一緒にフルタイムで働けるようになるといいな。

「きつねとは不思議な結びつきを感じるよ。もう家族のようだよ。」

と監督に言ってもらって、ぐじぐじ迷っていたキリが晴れた。

もしこの会社で雇ってもらえないとしても、またいつかこんな人たちと一緒に何か作れるように、そしてそんな場を自分も作れるように、

この世界で生きていけるように挑戦してみよう。

何が自分に足りないのか、どこから始めればいいのか、また暗中模索のスタートだけど、この胸のドキドキを信じよう。

わくわくしながら精一杯努力したい。
背中を押してくれる人、支えてくれる人がいるなら尚更。

うん、一歩ずつ、進む。

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