かこほれ、わんわん

高校の時の私の部屋は、私が嫁いでから妹の部屋になり、
妹も今年就職し、家を出て、今は空き部屋。


私が住んでた頃はこんな感じだったのだ。超カオス。

久しぶりに今日、その部屋でタッピーと過ごす。
昔の日記帳をひらいたり、
写真を並べたり。

過去を掘り返す。

この部屋から旅立った2011年。
それから変わったものと、変わらないもの。

あの時思い描いていた私とは、
全く違う私がここにいる。
あの時、想像もできなかった経験をこの5年、カナダでさせてもらったから。

タッピーがここにいるのもそう。

ただ、変わらないのは、感性のコア。



2010年の8月7日。

「腕をなくすより、
大きな変化が
日々静かに
カタストロフィックに
起こっている。

あぶくのように浮かびあがり、
シミになり、
新しい腕になる。

抱きしめる腕にも、
首を絞める腕にも、
なる。」

初めてカナダを訪れた時に走り書きしたみたい。
今なら腕という比喩は使わないけれど、その時はそれくらいの衝撃を新しい土地で受けていたのだと思う。

日々塗り替えられる感覚や価値観を、表現したかったのかな。


初めてAGOを訪れた時、女性の肖像の前でこう書いた。

「大好きなあなたを、
毎日心を込めて、
たくさん描いたら、
100年後
美術館にあなたはいました。」


ノバスコシアでなんだか胸がいっぱいになった時、

「泣く理由を
涙でとかして、
誰にもわからないように、
砂の上に書いてみる。

滲んだ黒は深く深く窪み、

あれ、
なんで泣いていたのだっけ。」


 ページをめくりながら、
私はいつでも何やら書いているよなあと、

気がついた。





ノートが多すぎるわ。


コメント

  1. kitsuneさんはアーティストだね♪ 音楽もされるの? 
    絵も描かれるし、文章も素敵。バランスのとれたクリエイターなんだね~。
    また、kitsuneさんのアートをときどき紹介してくださいネ。とても良い刺激になります。

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    1. ありがとうございます!内側のものを外に出すって、いいですよね。あの時書いたものと同じものは、もう書けないし、そういう意味でも、残しておくのって面白いです。(でも、恥ずかしくてここに紹介できないのもあります。特に恋愛系のやつ。。。)音楽はギターを少々弾きますが、最近は全然なので指が切れそうです。
      私の作品(?)、あまり人目にさらされないので、褒めていただいて、嬉しいです!ぼちぼち地味に紹介していけたらいいなあ。
      私もpapricaさんの絵を拝見するの好きです!写真も。インスタも楽しみにしています〜

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