kindness
長いフライトの後、マイケルを見つけてタピが走っていく。ダディだ!ダディだ!!
マイケルは少し驚いた顔をして、私の顔もじーっと見て、近くに来てやっと、誰だかわかったみたい。本人曰く、てっきりポーターと一緒に出てくると予想していたから、一人で大荷物を抱えて、出て来た私に戸惑ったらしい。
("I'm so happy you're home."と何度も言ってくれるここ数日。いひひ。)
電車と地下鉄に揺られて、帰宅。マイケルが用意してくれたご飯を食べて、たくさん話して、眠りについた。次の日は友達のうちに遊びに行ったけど、午後から時差ぼけがとてもひどくて、変な時間に寝て、夜中の2時に起きてしまい、仕事。タピが寝てるから捗る。今日も、4時に起きたので仕事。思ったより早く、受注分終わりそう。
ふるさとはやはり特別で、母と過ごす時間はすごく楽しい。いつか一緒に暮らせたらいいなあと思う。
でもトロントに帰ると、ふるさととは違う落ち着きを感じる。自分の世界がここに構築されていて、説明抜きで会って、何もせずに気楽に時間を過ごせる友達の数もこちらの方が今は多い気がする。図書館やカフェの雰囲気もトロントのものの方が好きだし、この雑多で、タピが特別でない感じも居心地がいい。
日本にいるとどうしても「ハーフですか」がどの質問よりも先に来て、「やっぱりお顔が違う」とか、言われる。好意での発言だとわかっていて、それは傷つくと言えるほど重いものではないのだけど、毎回、毎回、あらゆる場所でそれが出てくると、タピがこの環境で育つ場合、どんな影響を受けるのだろうと考えざるをえない。
子どもを連れている人にも、圧倒的にトロントの方が優しい人が多いのも私の実感。羽田空港ではすごく急かされたし、半ば私を押して前に行く人も多かったけど、ピアソンでは、子どもいるなら優先の列にどうぞ、先に言っていいよ、何か荷物持ちましょうか、という声かけが働く人からも、列に並ぶ人からも自然に発せられる。我先にエレベーターに乗っていく人が多かったふるさとの街。トロントでは、ドアを開けて待っていてくれる。電車の中でも、席を譲ってくれる人がトロントの方が圧倒的に多い。横断歩道も、車は全く止まってくれなかったふるさと。トロントは、だいたい止まってくれる。
「優しい日本人」と声高に叫ぶテレビ番組がやたら多いのに、首を傾げたくなる場面がとても多く、優しさとはそんな表面的なことではないわと怒る人もいるかもしれないけど、じゃあ一体どこで優しさは発揮されるべきなのでしょうか。私にとっては日常の些細な、気張らない優しさが一番素敵だと思うので、やっぱりそういう面で、ちょっとトロントはホッとする。

日本では読む方に重点を置いたので、3月は書くフェーズから入る。頭の中に沢山あるものを形にできれば本当に嬉しい。少なくとも、日本で書き始めたものを完成させることがこのフェーズの目標。
一つ前に書いたシャーマン・アレクシー騒動は、このアキュゼーションの裏にいるのが昔の不倫相手だということが発覚し、なんだか泥沼。何が本当なのか誰にもわからない感じ。だけど、火のないところに煙は立たないというし。ただ本を開くと、やっぱりこの人の書くものはすごい。次本が出たら、きっと私は読んでしまうのだろうなあ。
マイケルは少し驚いた顔をして、私の顔もじーっと見て、近くに来てやっと、誰だかわかったみたい。本人曰く、てっきりポーターと一緒に出てくると予想していたから、一人で大荷物を抱えて、出て来た私に戸惑ったらしい。
("I'm so happy you're home."と何度も言ってくれるここ数日。いひひ。)
電車と地下鉄に揺られて、帰宅。マイケルが用意してくれたご飯を食べて、たくさん話して、眠りについた。次の日は友達のうちに遊びに行ったけど、午後から時差ぼけがとてもひどくて、変な時間に寝て、夜中の2時に起きてしまい、仕事。タピが寝てるから捗る。今日も、4時に起きたので仕事。思ったより早く、受注分終わりそう。
ふるさとはやはり特別で、母と過ごす時間はすごく楽しい。いつか一緒に暮らせたらいいなあと思う。
でもトロントに帰ると、ふるさととは違う落ち着きを感じる。自分の世界がここに構築されていて、説明抜きで会って、何もせずに気楽に時間を過ごせる友達の数もこちらの方が今は多い気がする。図書館やカフェの雰囲気もトロントのものの方が好きだし、この雑多で、タピが特別でない感じも居心地がいい。
日本にいるとどうしても「ハーフですか」がどの質問よりも先に来て、「やっぱりお顔が違う」とか、言われる。好意での発言だとわかっていて、それは傷つくと言えるほど重いものではないのだけど、毎回、毎回、あらゆる場所でそれが出てくると、タピがこの環境で育つ場合、どんな影響を受けるのだろうと考えざるをえない。
子どもを連れている人にも、圧倒的にトロントの方が優しい人が多いのも私の実感。羽田空港ではすごく急かされたし、半ば私を押して前に行く人も多かったけど、ピアソンでは、子どもいるなら優先の列にどうぞ、先に言っていいよ、何か荷物持ちましょうか、という声かけが働く人からも、列に並ぶ人からも自然に発せられる。我先にエレベーターに乗っていく人が多かったふるさとの街。トロントでは、ドアを開けて待っていてくれる。電車の中でも、席を譲ってくれる人がトロントの方が圧倒的に多い。横断歩道も、車は全く止まってくれなかったふるさと。トロントは、だいたい止まってくれる。
「優しい日本人」と声高に叫ぶテレビ番組がやたら多いのに、首を傾げたくなる場面がとても多く、優しさとはそんな表面的なことではないわと怒る人もいるかもしれないけど、じゃあ一体どこで優しさは発揮されるべきなのでしょうか。私にとっては日常の些細な、気張らない優しさが一番素敵だと思うので、やっぱりそういう面で、ちょっとトロントはホッとする。

日本では読む方に重点を置いたので、3月は書くフェーズから入る。頭の中に沢山あるものを形にできれば本当に嬉しい。少なくとも、日本で書き始めたものを完成させることがこのフェーズの目標。
一つ前に書いたシャーマン・アレクシー騒動は、このアキュゼーションの裏にいるのが昔の不倫相手だということが発覚し、なんだか泥沼。何が本当なのか誰にもわからない感じ。だけど、火のないところに煙は立たないというし。ただ本を開くと、やっぱりこの人の書くものはすごい。次本が出たら、きっと私は読んでしまうのだろうなあ。
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