double life

マイケル・オンダーチェの「ワーライト」を読み終わった。その前に読んだ「イングリッシュペイシェント」と同じ感じで終戦後の光と影を描くのかと思ったら、広い意味で言えばそうなのだけど、私にとっては全く違う印象を残す作品だった。

（以下ネタバレあり）

イングリッシュペイシェントと比べると、格段アナロジーが少なく、私にとっては読みやすい。両親に置いていかれた姉と弟の人生と、二人を守ってくれた「家族」と姿を消した両親の秘密の物語。最初のチャプターで、「シンガポールへとビジネスで一年間だけ行く」と去っていく両親との別れが描かれるのだけど、母親という立場から、読むのが辛く、早足で進めた。描かれるのは、表舞台に出ない戦争のため（平和のためという位置付けで行動するのだが）のスパイ。家族には、なおさらあかせない秘密を積み上げて、それが人生になっていく。イングリッシュペイシェントのサッパーの地雷処理という職業とも通じるテーマで、表舞台でもてはやされない人たちにスポットライトを当てる。今回の場合は、スパイの息子。とその周りの人たち。

読み進めていくうちにあまりにも辛くなり、私には全くこの女性の行動というか、心情が理解できず（小さい世界を出てもっと動きたいという衝動以外は）。そして最後の数十ページが少し退屈だった。これはイングリッシュペイシェントでも感じたので、そういうスローダウンがあるのかもしれない。カナダに来て読んだオンダーチェの「キャッツテーブル」はそんな感じだったか覚えてないので、気が向いたらもう一度読もうかな。クリスマスに多分オンダーチェの本がもらえるし（義父が大ファンなので）、古本屋でデビュー作を見つけたので、読むのが楽しみ！

今はタナハシ・コーツの本を読んでいて、"Between the World and Me"が好きだったので、マイケルが去年のクリスマスにプレゼントしてくれたもの。私の中では「もらった本は1年以内に読む、古本屋で買った本は一ヶ月以内に読む」というルールがあるので、クリスマス前に読みたかった。この本にチャレンジするのは二回目。もらってすぐの時はあまりのわからなさにギブアップしたけど、今回はなんとかグーグルを駆使しながら、読めている。タピの教育など考えながら読むとますます面白い。この筆者のラディカルなパパは、お家でブッククラブをしていたそう。



どうかな。家庭教育には興味あるし、本もいっぱい読んで欲しいけど、家でブッククラブって、楽しいんかな？？そういう方法もあると引き出しに入れておく。

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もう年末。明日は久しぶりにマイケルと朝からデート！
二人きりで〜♩
付き合ってからもう直ぐ丸9年。
だいすきな人と日々を作っていける幸せを、教えてくれてありがとう。
楽しみだなーー！