your proud face

クリスマス目前。
今日はゆっくり一人で家にいる予定が、結局マイケルとタピとお出かけしてしまった。。
大好きなイタリアカフェでお昼ご飯を食べ、サウンドスケープというレコード屋さんでぐるぐる新しい音楽を聴き、ベルフォアブックスで古本を物色。ダントツでこの古本屋さんが雰囲気と売ってる本が素敵。見た目が素敵。そこにいるだけでわくわくする並べ方と、装飾の綺麗な古本。そしてカウンターに山積みになった本の向こうから優しく話しかけてくれるオーナー。特別な一冊を選びたいなら絶対ここ。本を買うと貰えるしおりも可愛い。

ザディ・スミスの「ホワイトティース」を見つけたので即買い。「すごく笑うよ〜」と会計の時に教えてくれた。子どもの本もあって、タピは大好きな火山の本を見つけて、「これを読んでいく」と言い、小さな椅子に座ってページを捲りだす。一緒にしばらく読んで、それでもまだ読み続けていた(正確にはページをめくりながらコメントする)ので、「どうする、買う?」と聞くと、「うん、おうちでも読みたい」というので、値段を確認。8ドル。火山というより火についての図鑑のような本だったので、オーケイして、自分で買ってくるように10ドル札をもたせた。

キャッシュに行って、まずお金を出したタピ。
shop keeper: Oh you're giving me more money!
Tup: Hello!
SK: That's nice. Hello!
Tup:(handing the book over to him)
SK: This is 8 dollars. Here's your change.
Tup: Thank you! Merry Christmas!

メリークリスマス!と何度も大声で言いながら戻って来たタピ。すごく誇らしげな顔。

バスに乗っている時、バスがブレーキをかける時、時々私が手を前に出してタピが前のめりにならないようにするのだけど、今日はブレーキの時、タピが小さな手を私の前に出した。

「マミーを僕が守ってあげるからね。危ないからね。スーも守ってあげるからね。」

最近レストランやカフェで食事すると、厨房やカウンターの方まで行って、「ごちそうさまでした〜!」と言うようになった。

小さな体で、頭で本当にいろんなことを吸収している。
古本屋さんの後はマイケルがタピを連れて食材の買い物に行ってくれたので、私はカフェで毎年恒例のイヤーブックを作成。スケッチブックに写真を貼って、二人の一年の思い出を書き出します。今年はちょっとストレスも多かったけど、楽しいこともたくさん。こうして家族健康で、毎日一緒に笑いあえるのが一番ありがたい。

プレゼントで作るけど、このイヤーブックを作る静かな時間は、自分にとっての一年最後のご褒美みたい。

***

前回読んでいた"beautiful struggle"を読み終わった。筆者がカレッジに行くまでの自伝。黒人としてバルチモアで育った過程がとても親密な筆使いで書いてある。全くわからないリファレンスが何個もあり、特に音楽のアーティストの名前は音楽好きのマイケルにいろいろ聞きながら、読んだ。こう言う当事者の書くノンフィクションは折を見て絶対に読んだほうがいいなと思う。想像もしない苦しみ、そこから湧き上がる疎外感や失望、そして力は、それは体験した人にしかわからないけど、少しでも理解したいと思うならば、こう言うのを読むことはすごく大事。小説とは違う響きがページごとに重なり、どんどん共感や好奇心が大きくなる。今読んでいるのは、バルザックのEugénie Grandet。バルザックはなんだかんだ初めてなのでとても楽しみ。オンダーチェの「ウォーライト」で主人公の母親が愛読していたので、前から興味があっても機会を作らなかったバルザックを古本屋で探した。一冊だけあったのがこの本。





このエディションは最初に訳者のイントロダクションがあるんだけど、30ページもあって、しかもネタバレもあるので、最後にあとがきとして付けて欲しかったなあ。その前の自伝とはまったく違うトーンで、最初の場面設定が長いけど、とっても荘厳な感じ。楽しみ。

明日はクリスマスイブ!ゆっくりおうちでぬくぬくするか、公園行くか、賛美歌を聞きに行くか、迷い中。最近お腹がだいぶ重くなってきて、すごく疲れるから無理はしないようにしなくちゃ。でも性格上、好奇心が勝るのだよな。。。

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