青い鳥はここにいるよ

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


今年は酉年。

だから、というわけではないけれど、

毎日カメラを持って、タッピと散歩しています。鳥を探す散歩です。

タッピが鳥を指差して、ケラケラ笑うので、
それが嬉しくて、寒さに負けずに、外で過ごしています。

故郷の鳥で好きだったのはサギでした。
それ以外は特に興味がなく、過ごしていました。

だけどカナダに暮らすうち、ロビンやブルージェイ、チッカディー、カーディナル、
身近にいる鳥たちが珍しく注意を払うようになり、バードウォッチングに参加するまでに。

佐賀に帰ってきて、鳥を改めて見てみると、本当に、色、鳥どり。
故郷での時間、私はどこを見ていたのかなと首を傾げたくなるほどです。

干潟に行ったら、韓国で渡り鳥保護をしている方に出会い、絶滅危惧種に指定されている鳥が多く佐賀に飛来することを知りました。いや、知っていたけれどたいして気にもとめなかったのだよな。

今年は、そういうことを大切にしたい。タッピとの時間の中で面白いのは、まあなんでも彼といると面白いのだけど、自分が小さな頃から「当たり前」としていたことが、実は「当たり前」じゃないんだと日々気づかされること。
そして、昔は知っていたのに、忘れていた感覚を思い出すこと。

例えば、公園の砂をわさわさタッピが触ると、つぶつぶの乾いた砂の下に、黒い湿った土がある。あの感触。

滑り台は、上体を起こして滑るのと、寝そべったまま滑るのでは、まるでスリルが違う。

楠は大きくて、風が吹いたらわさわさし、それを見てるだけで楽しい。

そういう一つ一つを、大切に、タッピと時間を過ごしたい。

それから、マイケルと変わらず、いや、ますます、仲良しでいたい。
カナダに帰ったら、やっぱりメディア関係でパートタイムで仕事したい。
(ベビーシッター代を稼ぐだけに終わっても出会いと経験のために。翻訳や書くお仕事は変わらず続けながら)
今年もマイケルからもらったジャーナルを一冊きちんと最後のページまで終わらせる。(書く)

2017年はおそらく、カナダに帰ることになるので、
またトロントでの生活が始まる。この前まで住んでたエリア、大好きだったので、おそらくはそこに戻るかなー。あの騒音おばさんがいないとこに。大好きなカフェのオーナー、ケイティも待ってるわーって。ああ、I miss you.

日本にいっぱいいいところあるし、恋しくなるものもあるし、
家族も友達も大好きで、一緒にいれたらどんなにいいだろうと思うけど、
やっぱり私たちにはトロントがいいのだろうな、とこれまでの滞在で思います。

初詣、とか。やっぱり日本っていいな、と思うことの一つ。
だけど、やっぱり「ハーフ」って言われるのよね。

「ハーフですか?」
「日本人っぽくない」
「ハーフちゃんってかわいいですね」
「お名前は日本風なんですね」

これね、こういうことを言われ続けて育つの、いたたまれない。
トロントではおそらくこれが、私に向くのよね。

「お母さんと全然似てないですね」
「ナニーですか?」

でも、矛先は私に向く方がまだいい気がするのだよな。まだこれも手探りだけど。
結局、タッピが経験して考えていくことなのだろうけど。

と、なんだかグダグダ書いてしまいましたが、
2017年もよろしくお願いします。

久しぶりにマイケルが朝寝坊なので、
ゴージャスな朝ごはんでも作って待ちます。

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