To the Lighthouse

年末年始の話が出る時期。今年は地理的に移動が多かったからか、とても長く感じる一年。最近タピの運動量が多すぎて、毎日クタクタで、ソファで気がついたら寝てしまっていることもあるけれど、充実感は半端ない。野菜中心の食事を気がけてからか、シャキーン!とできる時間が多いし。

今日は仕事の後に本を夢中で読んでいたら、寝るのが遅くなっちゃうけど(今これも書いてるし)、でも、本によっては明日まで引き延ばしたくないのもあるよね。今日読んだら、今日レビュー書かないと、フレッシュじゃなくなるし。でもいろいろ考えたいこともあるなあ。

一週間も半分終わり。あと半分、えい、えい、おー!
***



息切れ!とっても難しかった。読んでいて、本当に肩がこった。

特に最初に50ページは何度読み直したかわからない。何度読んでも内容が頭に入ってこず、灯台に行けるかどうかという母子のシーンから、その家に集まった家族とその知り合いのやり取りがぼやーっと進み(心情の流れの描写が多すぎて、時々何が起こってるのかわからない、というより、何も外見的には起こっていない)、この調子で進んでいくのかなーと思いつつ、第二部で急に変調し、そのあとは結構難なく(第一部に比べれば)読める。

何度も諦めようと思ったけど、54ページでやっと「あ、これは読み切れる」という予感。その部分を引用する。

She didn't like in that Jasper should shoot birds; but it was only a stage; they all went through stages. Why, she asked, pressing her chin on James's head, should they grow up so fast? Why should they go to school? She would have liked always to have had a baby. She was happiest carrying one in her arms. Then people might say she was tyrannical, domineering, masterful, if they chose; she did not mind. And, touching his hair with her lips, she thought, he will never be so happy again, but stopped herself, remembering how it angered her husband that she should say that. Still, it was true. (p.54)

長いけど、ここの部分を読んで、共感したというか、そう感じたことがあって。タピがお腹にいるとき、ミッドワイフが「今は何でも与えてもらえるけれど、これから大きくなっていくにつれて、あなたは何でも自分で手に入れなければいけなくなるよ。今を楽しんで」ってタピに声をかけてくれて、そうだよなーって妙に納得したことを思い出し、ここからのウルフの男女の間のやり取りの描写、特に「マンスプレイニング」とカテゴライズできるMr.Ramsayや他の男性登場人物、そして画家のリリーの抵抗がすごく的を得ていて、読むのに苦労はしたけど、読まずにはいられなかった。どうやったらこんなに的確に、人生や人の関係のエッセンスを言葉にできるんだろう?

おそらく文学的批評などを読んでもっと理解を深めれば、灯台が示す意味や、本の構造などにももっと面白い真実があるのだろうと思う。ただ今の私は、ウールフを自分の力で読み切れたことが嬉しいし、また読みたい、他のものも読みたいと思えるのがプラス。

今月はフェミニズムの本を重点を置いて読むと決めていて、次はエッセイ集を読むのだけど、ウールフの批評エッセイも収録されているので、読んでみて、次はどの作品に挑戦するか決めたい。なぜフェミニズムを読みたいのかは、今月が終わってからかけたらいいな。

この人の本は、本当に「挑戦する」くらいの気持ちで読まないと、読み切れない。こういう本を読むと、大概次の本がすごく簡単に感じるのだよな。

コメント

人気の投稿