train rides

タピと毎日忙しい。
週末は久しぶりに友達のお家でランチ、それからハイキングに行った。
週2の仕事の時は往復2時間電車で仕事場まで連れて行くのだけど、最近電車の中でおしゃべりがすごくて、やっぱりマイケルが帰ってきてから一人で行こうかなあと考え中。普通のおしゃべりならいいのだけど、声が大きくなるのよね。

電車に乗ると、優先席の青い椅子を指差して
タピ「赤いチェア!」
私「それ赤くないよ。青いよ。」
タピ「赤いチェア」
私「青いチェア」
タピ「アカーーーイ!」
私「私が座ってる椅子が赤い。その椅子は、優先席だから青いんだよ。」
タピ「アカーーーーイ!!」
私「そう。タピには赤く見えるのかな。」
タピ「ドア、オープンズ」
私「うん、駅に着いたからドアが開いたね。人が降りるよ。」
タピ「人、いっぱい、いる。」
私「そうだね。」
タピ「マミー、降りる、リル。」
私「私まだ降りないよ。タピは降りるの?」
タピ「オリナーーーーーーイ!オリナーーーイ!!」」
私「タピ、バニー食べる?」
タピ「バニー、食べたい。Two?」
私「いいよ。二個ね。バニー2個もあるかなあ?」
タピ「five!ファーーーーーイブ!」
私「5個も食べるの?まず一つずつ食べてみようね。」

これのエンドレスリピート。往復2時間。
私も疲れるけど、一緒に乗っている方たちにうるさいんじゃなかろうかと気が気でなく。。どうしようかなー。

以下はレビューです
Bad Feminist by Roxane Gay


目の前にウールフの小説と、このエッセイ本があり、迷った挙句、二冊同時に読むことに。先に読み終わったのは、ページ数は2倍くらいあるこのエッセイ本。

最初はエッセイばっかり400ページ近くも読めないだろう、、と正直思ったし、第1章の話題がスクラブルとかの話をすっごい真剣にしていて、それも正直どうでもいいと思ってしまったし、これは挫折かな?と思ったけれど、読むほどにこの人のライティング、好きかもしれないと思えた。

先日読んだ筆者のオートバイオグラフィー「ハンガー」では、自分が肥満になった理由を過去のトラウマに苦しむ体、心を赤裸々に告白していた。だけど、直接に「私の人生はこうだったのよ」と語る「ハンガー」よりも、多岐にわたるサブジェクトに批判的にコメントしていくこのエッセイ集の方が、筆者のことをより理解できる気がする。

「バッドフェミニスト」という題名の通り、「私はフェミニストとして完璧じゃない」という宣言から始まり、「それでも私はフェミニストでい続ける。だって、バッドフェミニストでいる方が、フェミニストじゃないよりもずっとましだから」という感じで終わる。この初めと終わりだけを紹介すると、「どゆこと?」ってなるかもしれないけど、350ページくらい間にエッセイがあるので、それを読んでいくと、「いや、全く、そうですよね」と頷かずにはいられない。

男性と女性のジェンダーや、セクシュアルマイノリティーの話題はもちろん、私個人としてとても興味深かったのは、タランティーノ映画やすごく流行った「ザ・ヘルプ」という映画についての「黒人」としてのコメンタリー。どれだけ知識として黒人差別やステータスのことがあっても、やっぱり感じること、傷つく幅、はこんなにも違うのかと気付かされた。やっぱり読書の守備範囲を広げていくって大事よね。考えもしなかったことに気づいていくって、すごく人としてエッセンシャルな瞬間と思うし、自分の感じていた違和感をここまで正直に毒舌に容赦なくスパスパ書かれると、「おお、大丈夫かなあ」と思う反面、この人は信用できるなと思う。

そしてその信用があるから、読み進められた。

話題が多岐にわたりすぎて、どこを引用しようとかないのだけど、一つだけ言えることはこの本を一冊読み終わって街を歩くと、一枚のずっと気になっていたポスターがなんで気になっていたのかわかった。

気になっていたというより、気に食わなかったのだ。

そのポスターには、黒人の少女が写っていて、
Educate a girl, and she will change the world.
という文言が書いてある。

このポスターが、ほんっとに嫌いで、でもなんで嫌いなのかわからなくて、でもこの本を読んだ後、わかった。

私はまず、このコロニアリスティックな上から目線がすっごい嫌いなのだ。「女の子を教育して。そしたら彼女が世界を変える。」

どんな教育なんだろう?北アメリカで考えられた教育?誰がその教育を先導する?誰のための世界?皮肉にも、おそらくこのポスターは教育の機会に恵まれない女児童に教育の機会をというチャリティなのだろう。

そういう疑問が、自分の言葉でふつふつを湧いてくるのは、この筆者が自分の声を正直に届けるから。もやもやとした気持ち、閉じ込めていた気持ちに、言葉を与えてくれるのが、フェミニズム。全部ではないし、フェミニズムにもいろんなフェミニズムがあって、ちょっと紹介されているのを読んだだけでも「そんなのありえない!」って思えるのもあるけど。400ページを読んだ後は、少し違って毎日が見えるかも。

それは確実にプラスの違いだよね。

ウールフがあと4ぶんの1くらい。最近タピが寝ないから、読み終わるのはいつになるやら。

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