Your hand
子供たちはマクドナルドが大好きで、ときどき連れていっていたけれど、イスラエルで兵士に無償提供しているというのを聞いて、我が家は行かない判断をした。子供たちにはしっかりと話をした。わたし自身も、訳者ウェブサイトを運営していたWIXの使用をやめ、ランニングのときに着用していたアンダーアーマーやプーマも使うのをやめた。できるだけ虐殺に加担しない。プロテストなどは今の場所ではできないけれど、寄付やボイコットなど、公の場で声を上げずともできる方法で。トロントでも東京でも抗議行動で積極的に街に出ていた自分にとっては、これもまた大きな変化だ。
マクドナルドの横を通るたびに、子供たちが「絶対に食べない」と くり返すのを見て、ほんとうは食べたいのだろうなと胸が痛んだ。わたしは甘くなってつい、「今日だけは食べていいことにしようか?」と尋ねてしまったことがあった。「絶対にダメだよ。ぼくはいやだよ」ときっぱりと言う8歳児にわたしがはっとさせられた。今日、仕事中マイケルに「McDonald's pulled out from Israel!」とテキストメッセージを送った。するとそれを横で読んだ8歳児が、ほっとしたようにため息をつき、「またいつか食べれるようになるかなあ?」と言ったらしい。
イスラエルがガザで行っていることは、情報を追えば追うほど吐き気がして悲しくなってどうしようもない気持ちになる。言葉を持ち様々なことを学んできても結局何もできないと心が黒くなる。どうすればいいか分からない。どうしたって足りないとしか思えない。もう失われてしまった多くの命や尊厳や希望や未来は、今からだれが何をどうしたって取り戻すことはできない。
あなたの手に託したくもない世界なのに、あなたの手を握ると、それでも存在し続けてほしいと願わずにはいられない。
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