トロントらしい夜

トロントに帰って来た。

空港から家までのタクシーの中で、運転手さんがレバノンの内戦の話、自分がなぜ難民としてカナダにレバノンから来たのか、そういうことを色々話してくれた。

爆撃のことや、亡くなった近所の人のこと、
全然スモールトークじゃないじゃない、
いきなりの重いトピックになんだかどんより帰宅。

なんであんな話を細かくしてくれたのかは謎。
大事なトピックだと思いつつ、なんだか疲れた。
(英語ブログのほうにもうちょっとつっこんでレバノンについて後日書きたい)

その後、夕食を食べに行ったカンボジア料理のレストランで、マイケルがウェイターさんに
「あれ?この大学に行ってる?」
とカジュアルに話しかけたら、(教え子に似ていたらしい)
「行ってないよ。アジア人はみんな同じ顔にみえるんでしょう?」
という返し。

おっとー。
おっとっとー。

「中国語教えてくれない?」とか、「あれ?ゆみちゃん?」
とか、私も良くこういう声かけをストレンジャーからされるので、
毎日働くレストランで毎日こういう質問をかけられることへのウェイターさんの苛立ちは分からなくないが、

この受け答えは温厚なマイケルもかっちーんときたみたい。

マイケルは見た目、ばりばり白人。(日本語しゃべるし日本食と日本芸術大好きだけれども)

だけど、目の前にいるワイフ、めっちゃアジア人やん?

その答え方はマイケルだけでなく、私にも失礼じゃない??

ウェイターさんの気持ちも分からなくないし、ウェイターさんはおそらく「からかう」つもりで言ったのだろうし、アングロ系がやっぱり色んなもののメインストリームをつくるカナダでは、どのグループがpowerを持ってるかといえばやっぱり白人男性だろうし、

何も言わなかったけど、もやもやもやもや。

そしたら、ウェイターさんが戻ってきて、

「あんなこと、言うべきじゃなかった。すみませんでした。ほんと、言った後にフェアじゃないこと言ったなって思いました。ごめんなさい。」

と、とても誠実に頭を下げた。

マイケルとああだこうだ、一夜におこった二つの出会いについて話し合いながら、

ああ、トロントに帰って来たなあって、実感。苦笑

この常に、自分の考えや想像の外枠を行く、周りの人の次の行動が予測不可能なこの町は
疲れるけれど、でもその分、いっぱい学ぶ機会に溢れている。

さて、夏タームもばりばり働き、勉強し、遊ぶぞーーー! にほんブログ村 カナダ情報

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