a magical moment

ボランティアの帰り、なんだか雨が降りそうだったので、バスで学校へ。

夏なのに、期待はずれに肌寒い。
もくもくした雲も、入道雲になりきれず、欲求不満みたい。
今日もカメラを持って、いろんな写真を撮った。

オフィスで少し作業していたら、教室に行く時間。
窓の外を見ると、雨が降っている。

ちょっと迷ったけど、あんまりバッテリーも無かったし、カメラは置いていくことに。

外に出ると、ちょうど雨が止んだ。

雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせる。


いつものハープ弾きのおじいちゃんがハーバード通りとセントジョージ通りの交差点の花壇に腰掛けて、澄み切ったメロディを奏でている。


洗われた空気に、光る紫のアフリカン・デイジー。

雨宿りをしていたのか、いっせいに蜜を探し出すモナーク・バタフライ。

画像はこちらからお借りしています

北アメリカでとても愛されているこの蝶は、きれいなだけじゃなくて、とても魔法的な特徴を持っている。

この蝶は、渡り鳥のように越冬のために南下する。カナダにいるものは、メキシコまで。

モナークバタフライは普通、4,5週間しか生きることができないのだけど、そんな短い時間でメキシコまで飛んでいくのは到底無理。

なんだけど、この種の秋に生まれるグループは、The “Methuselah Generation”とよばれ、7,8ヶ月生きることが出来る。(Methusalahは聖書の中で一番長生きした人。それにちなんだ名前だと思われる。)

だから、この長生きできる世代が越冬の役目を負っている。このグループは、メキシコまで渡って冬を越し、春にはまた北上する。カナダやアメリカに戻ってくる途中でガルフ湾のあたりで産卵するそう。


なんだか不思議。


モナークバタフライはカナダを9月-10月に出発するので、まだまだここでお日様を楽しむんだろうな。

☆もっと詳しい情報はこちら
☆monarchはちなみに、君主や皇帝を意味する単語。


花から花へ、きらきらと飛び回るモナーク・バタフライと、澄んだ空気、
そして、ハープの音。

その数分間、いつもの風景が魔法的に美しかった。

カメラを持っていなかったのが悔やまれたけど、同時に、のびのびと雨上がりのそのときを楽しめたのがうれしかった。

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