A Passion for Experience

朝すっごく雨が降り、友達に電話して約束をキャンセル。
トロントは雨にすごく弱い。少しの雨で電気が止まったり、TTCが麻痺したり。
なので天気があやしいときは、極力動かないようにしてる。

だけど、今日は朝の土砂降りの後はわりと落ち着いていた。

アロマオイルを少し入れたお風呂にゆっくりつかりながら、
新しい小説のページをめくる。
昨日の夜読み始めたのは、表現がオリエンタリズムっぽくて嫌いだったから、もう読まないことにした。カナダデイだし、カナダの作家を。大好きなジョセフ・ボイデン。ファーストネーション(先住民)の作家。

カナダでは先住民の人たちのことを一般的に「ファーストネーション」、もしその人のネーションがわかるとき、例えばクリーとかミクマクとか、そのときはそのネーションの名前を呼ぶのがベスト。

この呼称は、ヨーロッパの入植者がやってきたとき、条約を結んだという事実が、一つ一つの先住民のコミュニティがしっかりと確立されていて、同等な力関係で、"Sovereign Nation"だと認めて約束をしたんだよ、と言う政治的な意味のこめられたもの。「インディアン」と呼ぶのは例外はあるけど、適切ではないとされているし、「ネイティブ」という言い方もあまり好まない人が多い。
aboriginal people という呼び方も、カナダではAboriginal peopleと、最初のaの字を大文字で書く事が正しいとされている。でも、この呼称も

Ab-original

のAbと言う部分が、Abnormalなんかの言葉と同じに、「ーではない」というような響きがして、
Ab-original: オリジナルじゃない、と言う風にも聞こえるから、いやだと言う人もいる。

これは、私が大学院やコミュニティのイベントでファーストネーションの人たちから学んだこと。
一概には言えないけど、こういう感触。難しい。

カナダデイ、にあたり、多くの人たちが、カナダの良いところを見るだけではなく、「コロニアリズム」のカナダの歴史を考える日にするべきじゃないかと声を上げていた。私も移民として、ちゃんと考えて行きたい。

小説を読んで、ゆっくりお風呂に入ったら、教授から
「論文確かに受け取りました。楽しみに読みます。」とメール。

ほっとしたのか、とてつもなく眠くなって、そのままお昼過ぎまで熟睡。
早起きした意味が無いけど、こんなに深く眠ったの、久しぶり。

緊張していたみたい。

午後はカフェで今後の予定やPCの中のファイル整理。

そして新しいことの勉強。新しい教科書を読む。

色は悪いが、味は美味しい
Hubのスープランチ
4ドルくらい?

そこに、ドキュメンタリーフィルム監督のRicky Leacockが映画をつくる理由を述べていた。
ドキュメンタリーって、お金が稼げないし、時間かかる。オーディエンスも少ない。
それでもなぜやるのか。彼の答えは

"A Passion for Experience"

自分をそんな風にフレームしたこと無かったけど、でも、ずっと、コロラド留学前から、英語を勉強するモチベーションは、色んな人に会って、自分の言葉で多くの人のはなしを聞いて、良くも悪くも色んな経験して、色んな感情を自分のものにして。その道具として英語、に限らず、できるだけの言語能力が欲しい。

その気持ちが、ぱきーんと、彼の言葉に集約されていて、なんだか嬉しかった。

最近色んな人からフィードバックやアドバイスをもらう。その中で、様々なフレームをもらう。

時間はどんどん過ぎる。1日1日、あっという間だ。



カナダデイということで、トロントのHappy。
スケートリンクとかいつもの町並みがうつっています。

トロントはこういう町だよ。ゆり、お母さん、みてみてねー。


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