a witness

とても悲しいことがあった。

すごく重い内容なので、そういう気分じゃない人はスルーしてください。





昨日、風邪の治りかけ。映画のスタジオに行って、監督とミーティング。
そのあと、いつもは学校まで歩くのだけど、風邪がまた悪化したらいやだからと思い、一番近いクリスティー駅へ。

かじかむ指をティムのコーヒーカップの温もりで温めながら、ぼーっと向かいに目をやった。


反対側の線路の上。
小さな女の子。

線路の上に女の子？


向かってくる電車から発されるブレーキ音とクラクション。

ただ呆然と、時間が止まったみたい。

"Personal Injury at Track Level"

ブロアラインが運行を停止し、シャトルバスが手配される。

救急車。

消防車。

"Personal Injury at Track Level"

というのは、TTCが線路上で起きた事故でも自殺でも一括して使うターム。

震えが止まらず、足早に駅を出て、マイケルに電話。
すぐに迎えに来てくれた。
（あんまり日本語で書きたくなくて、英語のブログに、もうちょっと書いています）

それから仕事に行って、一晩明けて、普通にしてるんだけど、
やっぱり考えてしまう。

あの子の影がべったり脳にくっついてるみたい。


どうしてあそこにいたんだろう？
TTCは、そういう情報を一切公開しないポリシーらしいので、私があの子が誰で、なぜあそこにいたのか、知る由はない。

TTCで自殺する人、多いらしい。”Jumper”と呼ばれる。（ちょっと古い統計データ。ここから）

TTCで働き、ジャンパーの命を奪うことになってしまい、ポストトラウマティックディスオーダーに苦しむ運転手さんたちが特集されていた。（ここから）

ドキュメンタリー

ずっと、あのイメージは頭に残るんだろうな。

今日はスケジュールをゆるめにして、割とゆっくり過ごしたので、徐々にで良いからこの胸の苦しさがなくなったら良いな。