Am I still a baby?
なんだか少し気分がどんよりしているここ最近。
大きな論文が終って、状況の変化にちょっと戸惑っているのかもしれないし、
色んな世界の情勢、日本のことも含めて、心が痛いことが多く感じるからかもしれない。
そして、ときどき、日本にいる友達の様子を見て、日本に残るという選択を自分がもししたならば、今頃どうなっているだろうとぼんやり考えるときがあるのだけど、カナダに来てよかったなあと心から思える日もあれば、日本にいたほうが良かったかなあとちくりと痛い日もある。
最近は専ら、来月からの日本への研究旅行プラス帰省の準備のせいなのか、後者のときが多くて、そういう後ろ向きの時間は、どうしようもない。
必死に前を向いて、何かして、沈まないようにしたいのだけど。
移民第一世代が多いエリアに私は住んでいる。窓の外を見ると、いつも誰かが汗を流している。家の修理や、通りの掃除、水まき、草むしり。毎日のルティーンを、こつこつとこなす人たちが、なんだかとても眩しい。
仕事の終わり、マイケルと買い物をして帰る途中、リタおばあちゃんに呼び止められる。
パティオにお邪魔して、おばあちゃんと世間話。
もうイタリア語と英語の混じる会話にも慣れてきた。
ロビンの鳴き声が大きかったので、目を向けると、ロビンの母親が子どもにエサを与えていた。
ちょっと見えにくいけど、中央に鳥が二羽。
大きいほうが大人のロビン。小さいほうが今シーズンうまれたロビン。
親鳥はすぐにまたえさを探しに飛んで言ったけど、ヒナは残っていたので、ゆっくり近づいて、シャッターを押す。私に対して、恐怖もないようで、きょとんとしていた。
じりじり私が近づくと、親鳥が気がついて戻ってきて、近くの電線にとまって、ピーピーとヒナに向かって鳴いた。ヒナは親の鳴き声に反応してそっちにくるりと向きを変え、
ふらふらと親鳥のもとに飛んでいった。
私もまだまだふらふら飛んでいる。
なんだか急に自分が不甲斐なくなる瞬間があって、こういう気持ちって、移民だからかなあ、外国に住んでるからかなあ、
それともただ、生きていればどこででも経験する気持ちなのかなあ。
と、とりとめもなく、考えていると、なんだかどんどん暗くなる。
「カピーシュ?カピーシュ?」(わかった?、わかった?)
って私の顔を覗き込む。リタおばあちゃんは、イタリアから20代に移民してきて、一度も帰郷していないんだって。
おばあちゃんの言っていたこと、全然わからなかったけれど、分かったふりをして、
カピーシュ。
と言って帰って来た。
何はともあれ、もうすぐ日本。そしてもうすぐ、カナダに移民して4年目のスタート。
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こんにちは。そういう気分のとき、ありますね。
返信削除きつねさんは旦那様が日本好きだし日本に住んでいたこともある方だから、日本に二人で住むという選択肢も私よりはあります。それだけで私はうらやましいですよ~。私の相方は日本には合わないタイプだし、多分日本では幸せになれないタイプだから(日本語もできないし)、二人で日本に長期的に住むという可能性は、残念ながらほぼないのです。(私は日本にも住みたいんですけどね)
ただ、私はあまり”移住した”って感覚がなく、”ちょっと引っ越ししてみました”って気持ちで過ごしているかなー。(子供の頃から引っ越しが多かったからかな)まあ言葉とか仕事の面で苦労しているので、実際そんな軽いものではないんでしょうけど。で、日本に帰りたくなったら、その時は帰ればいいし。相方もその時には気が変わってるかもしれないし。
理詰めでとらえず、気持ちのままに、タンポポの綿毛のようにふわふわと。日本のほうがよいなと思ってどうしようもなくなったら、しばらく帰ってもいいんですよ。人生、何を選んでも正解なんです。
帰国してみたら、日本の窮屈な空気に疲れてしまってカナダの方が落ち着くわーって気分になるかもしれないし(実は前回の帰国のとき、ちょっとそう感じました)、
ともあれ楽しんでくださいね!
noanoaさん、
削除こんにちは、コメントをありがとうございます。
そうですね、マイケルが日本に住んでもいいと思っているのはとても私にとっても大きいです。来年から一年日本に戻る可能性がとても高いので、今からそわそわしています。
私はずっと佐賀に住んでいたので、引越しの経験がまるでなく、そしてやっぱり母国語の通じない遠い外国で暮らす、土地勘やそのコンテクストの感覚、知識どちらも乏しい環境で暮らす、また、法的なステータスが日本とは異なるという意味でやっぱり、「移民」として自分をカテゴライズしています。私にとっては結構Big dealなのです。まだマイケルも私も学生で、金銭的にあまり帰ることができないことも影響してるのかもしれないです。
弱気になってしまうとき、日本に帰りたいナーと思うんですが、でもやっぱり大分分はトロントの暮らしが好きで、今はやりたいことがここにあるから、しっかり根を張りたいなと思うのですが、力不足だなあと感じることが多々。
色々弱気になっちゃいます。日本での滞在、楽しんできます!私も毎回窮屈に感じるんですが、でもやっぱり実家はいいですよね。
あ。分かります、そのたまらない不安、ぐ〜っと落ちてしまったような気分。
返信削除恐らくきつねさんの場合は、論文にのめりこんでがむしゃらに頑張ってこられたから、一段落ついて「自分の自由な時間」ができたことで色々と感じてしまうんじゃぁないでしょうか。私は今はそれなりにこちらの生活でペースをつかんで過ごしているけれど、仕事がなかったときは悶々としてました。日本に入れば、自分のスキルはスキルとして認められる可能性はあるけれど、カナダではハンディキャップの方が大きいって思ったり。今でもそんな気分に片足つっこむこと、ありますよ。ビクトリアはのんびりだから、時間がありすぎると自分のことばかりを考えてしまって、それはあまり健康なことではないなぁと気づきました。
一時帰国して懐かしいお友達やご家族と過ごして、日本という国を眺めて、また新しい気持ちでトロント生活を見ることができますよ♪ 楽しんできてくださいね〜!
papricaさん、
削除コメントをありがとうございます!本当にその通りです。なんでわざわざ、こんなアドバンテージが少ないところで人生を送ろうとしてるの??と考えてしまうことがあるのですが、そういうときは、日本での不自由さなどは忘れちゃってるんですよね。都合よく。苦笑
本当にPapricaさんが仰るとおり、自分にばかり気持ちが向いて内にこもってしまうの、良くないですよね。この落ち込みの後、いろいろ試してみて、やっと抜け出ました。
日本には来週発つので、新しい気持ちでまた楽しんできます。ありがとうございます!