You're not my hero.
オリビエはケベック出身。トロントに学校のために来てたんだけど、今年の夏からフィンランドにリサーチで旅立ってしまう。最近トロントを離れる友達が多い。
グリークタウンに言ったことがないというので、グリークタウンで一緒にランチ。
彼の研究のことや、これからの予定をきく。
彼は国連で昔働いていて、ここ数年も様々な国際機関の会議などのために世界中飛び回っていた。今は教授になりたくて、頑張っている。
"Self-motivate"するのが、僕は得意なんだ、
と言っていた。自分の行きたい目的地が決まったら、それに向かうための重要な通過点を客観的に決め、先入観にとらわれず、それらに挑戦する。オリビエとであったのは2012年だけど、それからずっと、彼はノンストップで、通過点をクリアしていき、今、新天地に飛び出していく。
私はオリビエが真剣に話している間中、レストランのパティオの隣の市場のきれいな茄子が気になって、気になって。誰かにとられないかそわそわしていた。
食事が終って外に出て、すぐに茄子をGET。オリビエにすごく笑われた。オリビエは野菜のきれいさなんて気にしたこと無いんだって。わき目をふらない彼が、眩しくもあり、でも羨ましくはない、そんな変な気持ちだった。
彼は最近アメリカでベストセラーの「キャピタル」をカフェで読みたいというので、私はそこでお別れ。
マーケットでぶらぶら、見てまわり、早めに家に帰る。
夜は私のヒーロー、スコット・トンプソンに会う日だから。
Kids in the Hallより。彼のスケッチはこんな感じ。
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グリークタウンに言ったことがないというので、グリークタウンで一緒にランチ。
彼の研究のことや、これからの予定をきく。
彼は国連で昔働いていて、ここ数年も様々な国際機関の会議などのために世界中飛び回っていた。今は教授になりたくて、頑張っている。
"Self-motivate"するのが、僕は得意なんだ、
と言っていた。自分の行きたい目的地が決まったら、それに向かうための重要な通過点を客観的に決め、先入観にとらわれず、それらに挑戦する。オリビエとであったのは2012年だけど、それからずっと、彼はノンストップで、通過点をクリアしていき、今、新天地に飛び出していく。
私はオリビエが真剣に話している間中、レストランのパティオの隣の市場のきれいな茄子が気になって、気になって。誰かにとられないかそわそわしていた。
食事が終って外に出て、すぐに茄子をGET。オリビエにすごく笑われた。オリビエは野菜のきれいさなんて気にしたこと無いんだって。わき目をふらない彼が、眩しくもあり、でも羨ましくはない、そんな変な気持ちだった。
彼は最近アメリカでベストセラーの「キャピタル」をカフェで読みたいというので、私はそこでお別れ。
マーケットでぶらぶら、見てまわり、早めに家に帰る。
夜は私のヒーロー、スコット・トンプソンに会う日だから。
この人
前にも書いたけど、私はトロント発のコメディショー、Kids in the Hallの大ファン。その中でも、スコット・トンプソンは大のお気に入り。1980年代にゲイを題材にしたとてもアイロニーに溢れるスケッチを作り、そのあとも精力的に活動を続けている。最近は癌との闘病もあり、芸に癌のことも入れて自虐的なネタも多い。
去年、Kids In the Hallのグループでのライブショーを見に行ったのだけど、今回はソロのStand-upスタイル。会場も小さい感じ。スコット・トンプソンに会うことは私のトロントドリームなので、はりきって、おめかしして会場に向かった。
会場は、かわいい犬がお出迎えしてくれる
あきらかにマリファナがテーマのパブ。
チケットは事前に買っていたので、バーで名前を言うと、奥にあるコメディスペースのテーブルに案内してくれた。ステージからすっごく近い席。
そして、何から何までマリファナの模様!!
各テーブルの上にはマリファナを吸うための薄い紙とか灰皿まで置いてある。
私はビールだけで大満足です
トロントはまだマリファナは合法ではないので、大胆な嗜好にびっくり。
私が以前留学していたコロラドでも、マリファナはすごかったけど、(今はコロラドは合法)
トロントのマリファナ普及率は超すごい。
「子育てがつらいときは、すって息抜きしてた」とか、
「タバコよりも全然体に毒じゃないし、お酒と一緒だよ」とか、
すっごくよく聞く。私は全然興味が無いので、したことが無いし、する予定も無いんだけど、
でも、感覚は麻痺するよなー。
夏の通りを歩いていると、普通にマリファナの匂いがしたり。
このパブで実際何が売ってあるのかは、行ってからのお楽しみ(?)
HEMP(マリファナの効果が得られないただのハッパ、ノンアルコールのお酒みたいな)と表示してあるけど、その真相は私にはわかりません。
でも、普通のコメディバーとほかの要素は全く変わらず。
楽しいので、また是非行きたいなー!
そして何かデコレーションがカオスでいい感じだし、音楽もレゲエが楽しいー。
廊下もこんな感じ
で、肝心のMy Hero、スコット・トンプソン。
ショーの前に照明合わせに出てきてくれて、普通に「はろー」って挨拶。
拍子抜けするくらい近い!!そして、かっこいいーーー!!
前座の2人もとても面白くて、いっぱい笑いました。
スコット・トンプソンは、さすが、ストーリーテリングも、その運び、構成、間のとり方、アイコンタクト、何もかもが完璧で、ほんとにすごかったけど、
残念だったのが、Ableismのジョークが多かったこと。(Ableismとは:頑健な
身体を持つ人間を優先する差別 (ウェブリオ辞書より)) 彼の障がいのある人、特に、知能障がいのある人に対する差別的なジョークが、私には耐えられなかった。
多くの人が言う、"retarded"という言葉。辞書では「知恵遅れ」とか訳されているけど、これは今、"R-word"といって、使用をやめよう、これを誰かに発するのは差別的だという運動が広く行われている。
その運動の一部。
この言葉、よく使われる。コメディやカジュアルな会話でも、少し反応の遅い人や、ちょっと違う人がいたりすると、
Oh, he is retarded.
とコメントしたりする。
こういう使用は、本当に意地悪で悪趣味だと私は思う。マイケルのお姉さんには知的障がいがあるので、マイケルが肩を落としているのが目に見えて、とても悲しかった。
スコット・トンプソンは彼自身が性的マイノリティで、それを自虐的に笑いにして社会を批判する、という芸風が私は大好きだった。彼の際どいジョークを愛するファンはいっぱいいる。だけど、昨日の夜のそれは、ちょっと度を越えていたと思う。
周りの人もほとんどその”R-word”ジョークのときは笑っていなかった。
ほかにも、ムスリムに対するジョークも、かなり悪趣味で笑えなかった。
運びも構成も、とても素晴らしかっただけに、そこでの落としがすごく残念。
ソチオリンピックでは、LGBTQ弾圧の実態をレポートするためにソチに実際取材に行ったりと、いつも政治的に意識が高いトンプソンなので、そのOffensiveなジョークにも何か深い意味が隠されているのかもしれないと、一晩考えてみたけど、私には見つけることが出来なかった。
「笑いだからOffensiveでもいいじゃないの」
と言える限度を超えてしまったように思う。
私はDisturbingな笑い、とても良いとおもう。幅を広げてくれるアート、とても好き。
だけど、それが人を傷つけてしまったら、やっぱりダメだよ。笑えない。
スコット・トンプソンは、昨日、私のヒーローじゃなくなっちゃった。
また機会があれば見に行きたいけど、今までのようなEnthusiasmはもう消えてしまった。
Kids in the Hallより。彼のスケッチはこんな感じ。
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こんにちは。お久しぶりです。
返信削除今日ダウンタウンを歩いていたら、電柱にこの方のポスターが。来週バンクーバーにも来られるようです。
私はコメディは早すぎて聞きとれないし、聞きとれても笑いのポイントがつかめないので、全く無縁の世界ですー。それにしても、HeroがHeroではなくなってしまったのは、なんともカナシイですね・・・・
noanoaさん、
削除お久しぶりです!!大分落ち着かれましたか?今の季節、バンクーバー、とてもきれいだと思うので、少しでも楽しまれているといいな。
スコットトンプソン、かっこいいし、大部分のジョークはおもしろいので、共感できない際どいジョークで今、私は困惑気味です。ファンじゃなくなるのは寂しいけど、今後、どんなふうになっていくのか次第ですね。ちょっと見守ります。
noanoaさんのブログの再開、楽しみにしています。少しずつ、新しいリズムが構築されていくといいですね。また遊びに来てください!