恋人からのメッセージ

体調が悪いので家にこもって北海道で撮ったビデオを編集作業中。

先日書いたオタワでの銃撃の件(過去記事:to the funeralOn Ottawa Shooting)で、犠牲となった兵士のネーサンさんの恋人のアンドレアさんが、ソーシャルメディアで声明を発表し、共感を呼んでいます。

アンドレアさんはネーサンさんがヒーローかどうかと言う報道の仕方に疑問を持ち、「もっと他にすることあるでしょう!」と憤りを表明しています。犯人の生い立ちが明らかになっていく中で、多くのメディアが主要原因としてとりあげる「政治的でイデオロギーによる犯行」という線よりも、もっと複雑な絵が見えています。

コカインを含む麻薬中毒に苦しんでいたと言う事実、両親と絶縁関係にあったこと、ムスリムではあったけれどもカナダのムスリムコミュニティでも孤立していたこと、そして、助けを求めた過去(記事はこちら)。なぜこのような事件を起こさなければいけなかったのか。防ぐことは可能ではなかったのかを究明してほしい、何が今必要なのか一緒に考えていこうと、アンドレアさんは提起しています。




前回の記事で書いた「テロリスト」という言葉の使い方を問題とする姿勢とつながるところがあります。「テロリスト VS ヒーローの構図で終らせちゃいけない」という声が大きくなっています。いろいろ考えさせられたので原文と訳文を載せたいと思います。

私もカナダの精神医療システムについては、オンタリオのものを学校で少し習ったくらいで知識が浅いので、ちょっと読んでみようと思います


Nathan Cirillo was my boyfriend. I loved him deeply, as did all of the family and friends who knew him and we all still mourn him every day. That being said, I feel I should weigh in on this ridiculous "was he a hero or was he not" debate. My response is this:


WAKE UP CANADA.


What we SHOULD be talking about is the dismal state of mental healthcare in our country.What that deeply disturbed man killing my boyfriend SHOULD make Canadians focus on is how we can PREVENT another event like this through more accessible and effective mental health treatment programs that target the REAL source of this tragedy.


Stop tearing apart the honour and love bestowed upon a wonderful man who deserves every bit of it and start taking a good hard look at the awful, dysfunctional systems in our nation that this has shown us NEED TO CHANGE.


FOCUS ON WHAT REALLY MATTERS HERE AND WHAT WE CAN GAIN AS EXPERIENCE FROM THIS, AS A COUNTRY.


I am a very proud Canadian, but the fact that this hero/not business is what the media here and the general public has chosen to talk about, I must say I am very disappointed.


WE CAN DO, AND ARE, BETTER THAN THIS, CANADA.


For those of you who would like to share my words, please do so. I feel as though this is an important discussion that needs to continue happening. (記事元:Straight. com
(訳文)ネーサンは私の恋人でした。心から愛していました。家族や友人、ネーサンを知る人は皆、今も悲しみにくれています。その悲哀の中でも、「ネーサンはヒーローなのか」というくだらない議論が行われているのを見ると、黙ってるわけにいきませんでした。私の言いたいことはただ一つ:
カナダよ、目を覚まして。
あの深く病んだ男に私の恋人は殺されました。それを受けて今、カナダ人はこんな事件がもう二度と起こらないようにするにはどうしたらいいのかを議論するべきなのです。誰もが利用しやすく、効果的な精神健康医療プログラムの充実をはかり、なんとしても、この悲劇の真の原因を追求していくべきなのです。
世界中の愛と名誉すべてを受けるに値した素晴らしい人間を汚すのは、いい加減にやめてください。そして、しっかりと目を凝らして、カナダの全く機能していないシステムを直視してください。私達は変わらなければいけないのです。
カナダにとって何が本当に大切なのか、この事件から一体何を学び、何を得られるのか、もう一度考えてみてください。
私はカナダ人であることに誇りを持っています。しかし、この事件の報道、また、多くの人が「ネーサンがヒーローかどうか」という議論に終始していることに、失望しました。
ねえカナダ、私達はこんなもんじゃないでしょう?
私の言葉をシェアしたい人はどうかそうしてください。これは議論を続けていくべき重要なことです。

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