ノーハッピーバースデー

マイケルと近所のベーカリーまで歩いていると、
変な黒い車がクラクション鳴らしてた。

なんか嫌な感じだなー

と思ってたら、助手席から男の人が歩道に向かって叫んでる。

なんなのー?
きょろきょろ見回しても歩道には私たちしかいない。

変な人だ!無視しよう。無視しよう。

マイケルと話を続けながら知らんぷりであるいてたら、
またクラクション。
そして聞き取れない男の人の声。

もーーうるさいーーー
ゲットロスト!(本当に思ったのはF**K OFFだったけど)
って言おうかなと構えたとき、

横をゆっくり通る黒い車の助手席に
マット!!
大好きな友達のマットとヘイモンドだった。

近所迷惑でしょー!!
まじで!!!
と怒った後で、

一緒にベーカリーでランチ。
最近マット仕事が超いそがしくて会えてなかったから、久しぶりに会えてうれしかった。

3時間くらいしゃべって、お別れしたけど、
マットとはまた夜、マシーホールで会いました。
ライブ無料で観れるからマットは働いているのです。

ヘイデンのコンサート。

もう一個バンドが演奏したけど、ボーカルのMCが最低だったのでもう名前も紹介したくない

ヘイデンをみるのは2回目。とてもスウィートな人柄がにじみでるMC。曲はヘヴィーなロックから子守唄みたいな弾き語りまで幅広い。ドラマーも素敵で、最高のステージだった。

ちょっと一つ嫌だったのは、オーディエンス。8時開演で、マシーホールは11時までにお客さんがはけないといけないので、時間通りに演目が始まる。普通のライブハウスとかだと、前座のバンドがいっぱいいたり、やたらバータイムが長くて、開演から2時間くらいまって目玉バンドが登場っていうのも少なくない。
満員。
映画の撮影もあっていました。


そのノリで来たお客さんが多すぎた。なので、ヘイデンが演奏を始めて5曲目くらいまで、人の波が曲終わりごとに押し寄せ、私語を慎まず、もうカオス。なんなの!!!???ロックな曲は黙ってるけど、バラードで喋り出すみなさん。どうして!!?????集中力ないの???

気分悪かったー。
ヘイデンが終わり、二つ目のバンド。MCで気分が落ちまくったので速攻でホールを出ました。

はあ。。。

なんかもう疲れきって、グッズ売り場を少し見て帰ろうとよったら、

ぽつんとたたずむヘイデン発見!!!!


ライオンのたてがみみたいな髪。(黒だけど)
やさしい出で立ち。
そんなところに普通に立ってていいの???

レコードを持って挨拶すると、握手して、サインしてくれた。
結構なスターなのに飾ることなく、ふつうにお話ししてくれて、
とても気持ちがいい人。
こんなにちゃんと話してくれるの???

ヘイデンにさよなら言うときは胸のモヤモヤがふっとんでた。

ヘイデンの演奏した曲の中に、娘さんに向けた曲があった。言葉が発せない5歳の彼女は、「ハッピーバースデイ」が世界で一番大好きな曲。ヘイデンが他の曲を演奏すると、手話で"Are you done?" ってすぐ聞いてくるんだって。

そんな娘さんにちゃんと自分の曲をきいてほしくて、「ハッピーバースデー」が歌詞に入ってる曲を作ったヘイデン。

タイトルは、「ノーハッピーバースデー」
優しさがにじみでる曲。

"As you go through life, they may be unkind.
I won't always be there by your side.
It's on my mind. It's on my mind.
It's on my mind, almost all the time. "

またヘイデンに会いに行こう!

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