英語プレゼンどうやって乗り切る?
英語でプレゼンテーションをするとき、私はいつもtranscriptを記憶しようとしてしまいます。ネイティブスピーカーのようになかなか 英文がスラスラとでてこないし、正しい英語を毎文使えるわけじゃないからです。き つねさんはスピーチやプレゼンテーションの時どのように自分が言うことを覚えてい ますか?もし他に練習する方法があればぜひ教えてください!という質問をいただきました。
ので、私なりに何をしているかを考えて書いてみます。
私の英語プレゼンの経験
私は英語でのプレゼンはいろんなところで今までおこなってきました。大学3年生の時にロータリー国際親善奨学生としてアメリカに派遣されたので、1年間、コロラド、ワイオミのロータリークラブ、そして地域の学校や行事で月1、2回のペースでパブリックスピーキングをしました。
大学院も学期に必ず数回プレゼンがあるし、日英通訳という仕事もパブリックプレゼンテーションの要素がとても入ります。
今は数をこなして、あんまり臆しない英語でのプレゼンですが、
初めてのときは本当に怖かったです。
初めての英語プレゼン
それは、日本の大学生だったとき。
英語圏に出たこともなかった私は、恩師に「5分間英語でプレゼン」課題を出されました。その時の条件が
スクリプトを絶対に読まないこと。
読んだら即クラスから退場。
じゃあ暗記するのか、というと、
はじめはそう。暗記しました。
英語を真剣に学び出した頃の私のスピーキングがどう機能しているかというと、
- 英文をそのまま何個も覚えて、
- 単語を変えて応用、
- そしてそれを意識せずに応用に応用を重ねて発言できるようになる、
という感じだと思います。
だから、英語ビギナーだったときは、定型文数百個を丸暗記しました。
今の私の英語プレゼン準備。
でも、アメリカに1年、カナダにもうすぐ住んで4年の今、
英語を話すことになれてきた今、どうしてるかというと、
*自分のプレゼンしたい内容があって、もうそれはまとまっていて、構成も考えた時点で、
- トーキングポイントをつくります。
- そして、出だしだけスクリプトを作ります。
- トーキングポイントを使って、自分で練習します。
- それを3回くらいします。
- どうしても自分の表現がいやだ、つかえてしまう部分だけスクリプトを書いてみます
- もう一度トーキングポイントを使って自分で練習します
- 最終的に時間を計り、制限時間より少し短く終わるくらいになったら出来上がり。
トーキグポイントカードを作ろう。
プレゼンやスピーチには文のつながり、組み立てがあります。そこで、スクリプトを書いたり暗記せずに、トーキングポイントを書いたカードを作ります。
どんな感じかというと、こんなかんじ。(大学院初めてのクラスでの発表のトーキングノートを抜粋)
こんな感じで、要点だけ、絶対ここははずせない!というところだけ書いておきます。
このトーキングポイントを見ながら、最初のグリーティングのところを実際どう話すかというと、
(greeting)
Hi my name is Kitsune. Today, I'm going to talk to you about Indigenous methodologies. Has anyone heard of this before? I see some hands. Not like some of you, I had never heard of this term until I was assigned for this presentation. As I started reading, I got scared and lost for not understanding the core of it, but at one point, I started finding similarities with other methodologies we learned in this class, and I got excited. It's pretty amazing. I hope I can share that excitement with you today in my presentation and offer some useful info and insight. I'll give you a lot of information, so if you have questions, please do not hesitate to stop me and ask.
こういう感じになります。
こうすることで、スクリプトを全部まるまる暗記するプレッシャーが減り、トーキングポイントをチラ見しながら、なるべく自分の自然な言葉で表現できるし、
何より、目線が自然に上下する、間がきちんと取れるので、
聞き手にとっても「ああこの人は準備してる、そして聞き手を考えてるんだな」っていうのがわかります。あと、難しいトピックでも少し身近に感じられるようなスモールトークを最初にいれるもの心がけていることです。
正しい英語表現と同じくらい伝えたい気持ちを示すことも大事
どうしてもネイティブスピーカーじゃないので、「正しい英語でしゃべろう」と敏感に、自分に厳しくなってしまいます。それはとても大切なことだけど、伝えたい、伝える内容を自分はよく理解し、自分の言葉で伝えられる、という落ち着きがあれば、多少表現につかえても、聞き手が理解しようと耳を傾けてくれます。とにかく落ち着いて、自分の声量、発音に、スピードに注意を払ってみてください。
アイコンタクト、ジェスチャー、適度な間、問いかけ、
などで聞き手を退屈させず、興味を持ってもらう工夫をするほうが、正確な英語表現をすることよりも実は大切なのかもしれません。
出だしは大事。スクリプトを用意しよう。
なぜ出だしだけのスクリプトをつくるのかというと、まず、プレゼンが長くなると全部のスクリプトを作るだけで膨大な時間がかかるから。そして、プレゼンは大体私の場合、緊張してしまうのが最初なので、そこだけ作ります。最初がスムーズに滑り出せれば、あとは徐々に落ち着いて、きちんと話せます。お守りみたいなものです。
*1分間のスピーチだったら、きっちりスクリプトを書いて覚えます。
はじまりをしっかり頭に入れておけば、その時点でオーディエンス全体をみまわし、軽くアイコンタクトをしながら、どんな状態で聞いてくれてるのか、エンゲージしやすそうなオーディエンスか、などを把握しながら本題に入ることができます。
時間に余裕を持とう。
そして制限時間ギリギリでなく、少し早く終わるように工夫すると、本番にゆっくり話す余裕ができます。ギリギリの内容だと、どうしても気持ちが焦って、伝えようというより、終わらせる方にフォーカスが向いてしまうので、余裕を持たせることも大切です。
パワーポイントは使い方に注意。
また、今はプレゼンでパワーポイントを使う場合も多いと思いますが、私は極力使いません。使う際は本当に要点のみで、文章にはせず、グラフや絵など視覚的に訴えて効果的である場合のみ使用します。何かデータを持って帰って欲しい時はハンドアウトを作成します。聞き手がパワーポイントを読み、しかもそれを素早くメモしながら、私の話を聞かなければいけない状況は極力避けたいからです。
まとめ
私がプレゼンのスクリプトを覚えるか、というとそれはノーです。スクリプトは最初の部分を少し書くのみです。
だけど、何度もトーキングポイントで練習するので、本番には話す内容、表現方法は頭に入った状態です。
自分が自信を持ってその場に立てることが一番聞き手にとって安心できると思うので、英語のレベル、パブリックスピーキングの慣れ度、それから場に応じて、変えてみると良いと思います。
質問ありがとうございました。私なりのプレゼン準備方法ですが、少しでも役に立つと嬉しいです。またいつでもメッセージくださいね。
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きつねさんアンサーありがとうございます。とても参考になりました。来週の月曜日の2−3分ほどのスピーチからはじまりinformative speech, persuasive speechなどのもっと長いスピーチが待っているのできつねさんのアンサーを元に自分なりに頑張ります!
返信削除P.S.きつねさんは本当に英語が上手なのだなあと思いました。秘訣教えてほしいほどです。
私こそ質問ありがとうございます。短いプレゼン、スピーチはもう覚えてしまった方が時間を気にしなくていいのでいいかもしれないですね。
削除私の英語はまだまだです。パブリックスピーキングは何度も場数を踏むことでどんどん上手になっていくとおもいます。いろんな種類のプレゼンが学べて楽しそうですね。きっとターム終わったら、すごく自信がつくと思います。がんばってください!!