聴き上手

学校で雑用を済ませ、勉強してるとエディターのクリスから電話。

昨日遅くまで2人で編集作業したところを、監督にダメだしされたとのこと。

急遽彼のオフィスに向かい、また作業する。

ああでもない、こうでもないと、試行錯誤を繰り返して、

そして彼のセンスに感服しつつ、無事作業を終える。

この人、天才??

編集のセンスもだけど、一緒に字幕つけるときのことばのセンスも半端ない。

作業が終った後、一緒に色々話していて、会ってまだ一ヶ月も経ってないのに、
べらべらしゃべってる自分に気がつく。

クリスって、魔法使い??

私は自分で言うのもなんだけど、人見知りはしないし、普通にいっぱいしゃべるけど、本当は警戒心が強くて、ガードは固いタイプ。本当に心を許した人にしかあんまり深いところまでしゃべらない。

だけど、クリスには、映画のことから将来の悩みまで驚くほど素直にしゃべっていた。

なんでかなーと思ったら、クリスは聴き上手なのだ。

じっくり目を見て、静かにきいた後、気休めを言わない。とても的を得たコメント、もしくは、同意も否定もしない中立的な相槌。あとは、冷静な分析。

クリスと色々話してたら時間はすぐに過ぎて、マイケルとの待ち合わせ時間。

で、マイケルとカフェでまた数時間話しちゃった。。

夕飯も食べずに、夕方から8時までしゃべりっぱなし。

マイケルも、聴き上手。クリスと同じで静かに聴いて、気休めを言わない。とても優しい。いろんなことで議論もするけど、2人で理論的に話をするから、個人攻撃にならない。


それで、ちょっと気づいたのが、聞き上手な2人は、どちらも

ジャッジメンタルじゃないんだってこと。

善悪判断や、こうすべき、しないべきっていう個人的な価値判断(心の中ではしてるのかもしれないけど)、それを前に出さない。押し付けない。

私がどういうことに、何をどう思って、どういう反応をしてるのか、そのまま受け止めてくれてる感じ。

だから、私は防御も、攻撃も、楽しませようとすることも、しなくていい。だから肩に力が入らず、そのまま話せるんだ。

そして2人とも、

せっかちじゃない

私の言うことを遮らず、必ず文の最後まで聞いて話し始める。私は人の話をききながら、何か質問やアイディアを思いついたら、わくわくして、すぐ聞きたくなる。悪い癖だと分かっていながら、なかなか自制がきかないことがあって、2人を見習いたいなあ。


話したくてむずむずしてるとき、こんな感じ


アガサ・クリスティが


“An appreciative listener is always stimulating.” 

と言っているけど、本当にそうで、聴き上手な人と話した後はモチベーションがすごく上がる感じ。

私も上手になりたい。

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