on Ottawa shooting

ボランティアの帰りにいつものベトナム料理屋さんでおばちゃんと話しながら
フォーをすすっていたら、テレビにパーリアメントの中での銃撃の様子が映し出され、

え?
パーリアメントの中?
これ大丈夫???

私の前でお昼を食べていた軍服を着た人がそそくさと外に出て行く。
ベトナム人のウェイターさん達はニュース報道の英語が分からないらしく、
説明を求められ、入ってくるニュースを実況中継しているうちに
すごく不安になった。

外に出ると、みんな割りと普通。
首都の、しかも首相がいたパーリアメントが銃撃されたのに、
ヒップスター達は何食わぬ顔でカフェで笑いあっている。

家に帰ってニュースを追う。メディアの憶測が飛び交う。
ISIS関係か、先住民か、アフリカ系か、ハーパー首相の暗殺計画か、
「テロリスト」というラベルがもうこの段階で飛び出す。
状況が分かっていないうちに、これだけ憶測のみで報道していいのだろうか。

去年友達と訪れた白い建物に銃声が響く映像が何度も映し出される。
横たわる人に救命処置が施され、ストレッチャーにのせられる。

犠牲になった兵士が、マイケルの友達の兵士の後輩だったことがわかる。
ハミルトンで一緒に活動していたらしい。
彼は「ヒーロー」として報道される。
「誰のためにでもすぐにかけつける、本当に素晴らしい人だった」
ニュースで彼の友人が話している。
友達にメールをするも、軍関係者は連絡規制があるらしく、連絡がとれない。

一夜明け、犯人像が少しずつ見えてくる。
カナダ人、犯罪歴過去にもあり、パスポートを没収されていた。
Facebookでも議論がなされる。
カナダはアフガニスタンに兵を送り、今回のISISの件もアメリカサイドで参加。

今回の事件で、カナダがしていることの意味や立ち位置をもう一度根本から議論する姿勢が若い世代に強く見られるように思う。

「しろくまが蚊にさされただけ」
「フリーダムを守れ」
「カナダのデモクラシーはこんなことでは揺るがない」
「カナダは他の国への攻撃に参加している、これで驚いてはいけない」

そんな見出しが躍る。

私は最近短編小説コンテストへの原稿に取り組んでいて、あまりブログに向かわなかったのだけど、ちょっと今私が感じている周りの空気を書き留めておきたかった。

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