無料ビーズ教室とオレンジの日
最近朝起きたら、簡単なマタニティヨガというのをビデオを見ながらするようになった。
簡単にできて気持ちがいいので、気に入ってる。
家事と仕事を済ませて、夕方から40分ほど歩いてネイティブカナディアンセンターへ。
ビーズ刺繍のワークショップに参加するため。


ネイティブカナディアンセンターは、スパダイナとブロア通りの交差点のちょっと北にある。建物に入るとセージの香り。どうしてかこの場所はいつも、私をお寺とか神社とかに入るときのあの、清々しい気持ちにさせてくれる。
時間より早く着いたので、先生にご挨拶。先生はアニシナベネーションの女性、ケイティ。とてもカジュアルで、他の人を待たずに自分の好きな色を選び、簡単な説明を受けて、作業開始。
なんでいきなりビーズ刺繍なのかというと・・・
たまたま「ビーズ刺繍 無料ワークショップ」というポスターを目にして、そのときちょっと思い出した。
小さいときに姉と一度だけ変なおじさん(変態とかではなく、なんか一風変わった感じの人だった)に教えてもらったことがあって、姉がすごく上手くて、私はとっても下手で、そのときから、苦手意識があったのだけど、
そのときおじさんが、ビーズのサークルの話をしてて、地球がなんとかとか、大木がどうしたとか、命のつながりとか、漠然と漠然としたロマンチックな話をしてくれたのを妙に覚えてて、
赤ちゃんが生まれたらビーズ刺繍って絶対やらないよなーとふと思って、
悔いが残らないようにやっとこうかな、というのが理由かな。(なんかよくわからん理由)
基本的なスティッチを習って、あとは各自作業。誰も自己紹介をせず、何も求められない居心地の良い空間。トロントのいろんなソーシャルな場面で必要だと思われる、あのパーキーでフレンドリーな感じはいらないよ。どちらかというと、日本のような挨拶。「あ。どうも」くらい。
参加者はおそらくほとんどがファーストネーション、またはメイティの人だった。おそらく先住民コミュニティに、何もつながりがないのは私だけ。だけど、別に何も聞かれなかったよ。10人くらい生徒がいたけど、見た目は肌の色が濃い人もいれば、白人に見える人もいる。
「ネイティブ」と聞くと、肌の色が濃いとか、リザーブに住んでるとか、ひどい人だと「過去のもの」と思ってる人がいるけど、都市部にも多くの先住民ヘリテッジを持つ人が普通に暮らしている。弁護士もいれば、清掃員も介護士も医者も、どんな職業にも従事している。
半数以上の人がオレンジのTシャツを着てた。なんでかな?と思っていたらフェイスブックに、セヴァン・カリス・スズキさんがこんな投稿をしていたので合致がいった。
ビーズをフェルトに縫い付けている途中、やっぱりなんだか上手くいかなくて、試行錯誤していたら、隣に座っていたエルダーのデラウナが、優しく教えてくれた。
「糸の質が悪いから、重ねた糸の中に針通しちゃったのねー」
と、私の不器用さを責めずに糸を責めてくれるおばあちゃん。苦笑
一緒に作業をしながら、彼女のおかげでちゃんとノルマの片方のイヤリング、作ることができた。おばあちゃんのイヤリングは、茶色と黒のとてもシックでゴージャスな出来上がり。私のは写真の通り(これまだ端のスティッチが終わってないんだけどね)。同じインストラクションでも、全然違うデザインと色。フェルトに縫い付けていくので、最後は裏側に鹿の毛皮をくりぬいて貼り付けたよ。
黙々と作業をしていく中で、誰ともなくぽつーん、ぽつーん、生活のことや、人生について話していく。
誰に話してるのか、誰が聞いてるのかわからないんだけど、その度に歓声や、同感のため息、笑い声があがる。
サークルのビーズ刺繍。私たちのサークル。オーバーなフレンドリーさは全然ないんだけど、静かな中にすごく優しいつながりがあって、みんなで大げさじゃなくて自然にお互いを"Acknowledge"する感じ。無理せずに、ただそこにいる感じが、なんかよかった!!
なんだか心がクリーンになる空間だった。
よくおばあちゃんにお礼を言って、少し肌寒いトロントの夜。
マイケルと遅めの夕食をフレッシュで。ここ、ベジタリアンレストラン。8ドルのサラダとコーンブレッド、スープコンボがお気に入り。
帰りも40分マイケルと一緒に歩いて帰ったよ。
忘れないうちにもう片方のイヤリングも仕上げよう。
そして結構上手にできたので(おばあちゃんのおかげ)、他のパターンにも挑戦してみようかな。
「火曜日は空いてるから、わからなくなったら連絡しなさい」
とおばあちゃん。また大切にしたい出会いでした。
簡単にできて気持ちがいいので、気に入ってる。
家事と仕事を済ませて、夕方から40分ほど歩いてネイティブカナディアンセンターへ。
ビーズ刺繍のワークショップに参加するため。


ネイティブカナディアンセンターは、スパダイナとブロア通りの交差点のちょっと北にある。建物に入るとセージの香り。どうしてかこの場所はいつも、私をお寺とか神社とかに入るときのあの、清々しい気持ちにさせてくれる。
時間より早く着いたので、先生にご挨拶。先生はアニシナベネーションの女性、ケイティ。とてもカジュアルで、他の人を待たずに自分の好きな色を選び、簡単な説明を受けて、作業開始。
なんでいきなりビーズ刺繍なのかというと・・・
たまたま「ビーズ刺繍 無料ワークショップ」というポスターを目にして、そのときちょっと思い出した。
小さいときに姉と一度だけ変なおじさん(変態とかではなく、なんか一風変わった感じの人だった)に教えてもらったことがあって、姉がすごく上手くて、私はとっても下手で、そのときから、苦手意識があったのだけど、
そのときおじさんが、ビーズのサークルの話をしてて、地球がなんとかとか、大木がどうしたとか、命のつながりとか、漠然と漠然としたロマンチックな話をしてくれたのを妙に覚えてて、
赤ちゃんが生まれたらビーズ刺繍って絶対やらないよなーとふと思って、
悔いが残らないようにやっとこうかな、というのが理由かな。
基本的なスティッチを習って、あとは各自作業。誰も自己紹介をせず、何も求められない居心地の良い空間。トロントのいろんなソーシャルな場面で必要だと思われる、あのパーキーでフレンドリーな感じはいらないよ。どちらかというと、日本のような挨拶。「あ。どうも」くらい。
参加者はおそらくほとんどがファーストネーション、またはメイティの人だった。おそらく先住民コミュニティに、何もつながりがないのは私だけ。だけど、別に何も聞かれなかったよ。10人くらい生徒がいたけど、見た目は肌の色が濃い人もいれば、白人に見える人もいる。
「ネイティブ」と聞くと、肌の色が濃いとか、リザーブに住んでるとか、ひどい人だと「過去のもの」と思ってる人がいるけど、都市部にも多くの先住民ヘリテッジを持つ人が普通に暮らしている。弁護士もいれば、清掃員も介護士も医者も、どんな職業にも従事している。
半数以上の人がオレンジのTシャツを着てた。なんでかな?と思っていたらフェイスブックに、セヴァン・カリス・スズキさんがこんな投稿をしていたので合致がいった。
Today is Orange Shirt Day, a day to remember Residential Schools in Canada. My son's elementary school is learning about it today, and I am grateful for the educators (Haida and non-Haida!) here on Haida Gwaii, in 2015. How do you tell your six year old about residential schools? How do you tell him that 150 000 children across the country were taken away from their families, shipped by boat or rail to residential schools far away? How do you tell him that there they were punished with years loneliness, discipline, separation, shame, sometimes abuse and rape, simply for their very identity. What do you say when he realizes that if he'd been born before 1975 he might have been one of these children, because he is Haida? Difficult conversations to broach with anyone, of any age. But so important for every Canadian to hear first hand stories and understand the history of our country Canada, and why things are the way they are today.
訳:今日はオレンジシャツの日です。カナダでのレジデンシャルスクールを忘れないための日。私の息子は今日、小学校でこれについて学んでいます。2015年、このハイダグアイの教育者(ハイダであろうと、なかろうと)に感謝の気持ちでいっぱいです。
あなたの6歳の子どもにレジデンシャルスクールについてどう教えますか?15万人もの先住民の子ども達が家族から引き離され、電車や船で故郷から遠く離れたレジデンシャルスクールに収容されたことをどう伝えますか?ただ先住民であるというアイデンティティを持っているという理由だけで、長年にわたり孤独と、厳しい規律、家族との離別、恥ずかしめ、そしてときには虐たいやレイプに苦しまなければいけなかった子ども達のことを、あなたならどう伝えますか?
1975年にもし生まれていたなら、ハイダだという理由だけで、あなたの子どももまた、そんな思いを味わったかもしれないという事実を、どう教えますか?
これらの問いは、いくつであっても、どんなバックグラウンドを持つ人にも、とても難しいものです。しかしながら、すべてのカナダの人たちが経験者から話を聞き、カナダの歴史を学び、なぜ現在の国の形があるのかを理解することがとても大切です。
ビーズをフェルトに縫い付けている途中、やっぱりなんだか上手くいかなくて、試行錯誤していたら、隣に座っていたエルダーのデラウナが、優しく教えてくれた。
「糸の質が悪いから、重ねた糸の中に針通しちゃったのねー」
と、私の不器用さを責めずに糸を責めてくれるおばあちゃん。苦笑
一緒に作業をしながら、彼女のおかげでちゃんとノルマの片方のイヤリング、作ることができた。おばあちゃんのイヤリングは、茶色と黒のとてもシックでゴージャスな出来上がり。私のは写真の通り(これまだ端のスティッチが終わってないんだけどね)。同じインストラクションでも、全然違うデザインと色。フェルトに縫い付けていくので、最後は裏側に鹿の毛皮をくりぬいて貼り付けたよ。
黙々と作業をしていく中で、誰ともなくぽつーん、ぽつーん、生活のことや、人生について話していく。
「今日バスに乗ったら、ドライバーはレジデンシャルスクールについて何も知らなかったよ。カナダに住んで、このコミュニティで働いてるなら、もう知ってて当然でしょう?ぐぐりましょうって、言ったら、帰ったらぐぐるって言ってくれたよ」
「二人の子どもがもう大分手がかからないから、大学に行くことにしたの。卒業するときはもう50歳だけど、ずっと大学行きたかったから、やっぱり行こうって決めたよ」
誰に話してるのか、誰が聞いてるのかわからないんだけど、その度に歓声や、同感のため息、笑い声があがる。
サークルのビーズ刺繍。私たちのサークル。オーバーなフレンドリーさは全然ないんだけど、静かな中にすごく優しいつながりがあって、みんなで大げさじゃなくて自然にお互いを"Acknowledge"する感じ。無理せずに、ただそこにいる感じが、なんかよかった!!
なんだか心がクリーンになる空間だった。
よくおばあちゃんにお礼を言って、少し肌寒いトロントの夜。
マイケルと遅めの夕食をフレッシュで。ここ、ベジタリアンレストラン。8ドルのサラダとコーンブレッド、スープコンボがお気に入り。
帰りも40分マイケルと一緒に歩いて帰ったよ。
忘れないうちにもう片方のイヤリングも仕上げよう。
そして結構上手にできたので(おばあちゃんのおかげ)、他のパターンにも挑戦してみようかな。
「火曜日は空いてるから、わからなくなったら連絡しなさい」
とおばあちゃん。また大切にしたい出会いでした。
なんとも、妊婦の身体に優しく、心地よい空間だったようですね(^^)
返信削除ぜひ、もう片方のイヤリングも完成させてくださいね。
コメントありがとうございます。本当に素敵で癒されました〜
削除もう一個もゆっくりですが、ぼちぼち進めています。:)