選挙の感想
選挙中継をテレビで見ながら、やっぱりカナダは時差がある大きな国なんだなーと実感。
中継の仕方はとても日本の選挙番組と似てるのだけど、東海岸から順に投票時間が終わるので、開票結果が出つつ、それを見つつ、バンクーバーの投票は終わってないので、最後の方で投票してた人は、
「もうリベラルマジョリティなのはわかってるから、マイノリティに入れるか、オポジッションに入れるのかの選択で役に立とうと思います」っていうコメントがとても印象に残った。
投票率はオタワが78.5パーセント一番高かったんだって。国の平均投票率は68.5パーセント。ジャスティン・トルドー(こっちの発音では”トゥルードー”っていう感じなのに、日本語の報道はでは全部トルドーになってた)率いるリベラルが大勝。あまりの勝ち方にかなりびっくり。選挙運動が始まったころはNDPもリベラルも力が拮抗している感じだったのに、選挙運動の終わりには「NDPはなぜ戦略を見誤ったのか」みたいなアナリシスレポートが出てて、「え??まだ投票日じゃないのに??ネガティブキャンペーン??」ってちょっと戸惑った。
ハーパーが最後に持ってきた「ヒジャブ」や「バーバリック・プラクティス」をめぐる差別的にイスラモフォビアを煽る作戦に、NDP党首であるマルケアはそれを「根拠のない問題提起」として全く相手にしない態度をとったのだけど、それが逆効果だったと見る人が多いみたい。イスラムに対する差別的な見方はカナダでも根強いんだなあと、この選挙を通してちょっとショックを受けた。私が問題だと思っているハーパー政権のビルC51や、市民権獲得の際のセレモニーでバルカ着用を禁じることなど、トルドー氏は少なくとも選挙運動開始前は明らかに「賛成」の立場を取っていたので、この政権交代、私としては手放しで喜べない。
だけど、今回の投票で多くの人が欲しかったのは「ハーパーを取り除くこと」。その目的を達するために、オポジッションのNDPとリベラルで票を割って、保守をマジョリティにしてしまうよりも、「戦略的」に投票しよう、という声が高まっていた。また、ハーパー政権によって環境保護や、移民に優しいカナダといった「カナダらしさ」が壊れてしまったと感じた人が多かったことも、ピエール・トルドーを父に持つじゃスティン・トルドーがここまで指示された理由なのかもしれない。そして既に内閣の半分を女性のミニスターにすること、イラクから軍を引くこと(戦闘部隊は引くが、物資提供などの人道支援やトレーニングなどは続けていく)など、ハーパー政権では考えられなかった変化が打ち出されている。
2011年にリベラルは大敗を喫して、今回のこの大勝。勝利スピーチで「負けた日から私たちはできるだけ多くの地域の、できるだけ多くの人に直接会い、真摯に話を聞くことから今日の勝利につながるステップを積み重ねてきました」のようなことをトルドー氏は話していた。選挙で勝利した次の日、モントリオールの駅で有権者に直接お礼を言い、写真撮影にも応じたという。これからどんな風にカナダの政治が動いていくのか、とても楽しみな反面、やっぱり政府に任せるという態度ではなく、問題提起できるところが身近にあるのであれば、一人一人の人が動き、コミュニティをモビライズしていくという意識を忘れないことが大事だと今回の選挙で実感した。
中継の仕方はとても日本の選挙番組と似てるのだけど、東海岸から順に投票時間が終わるので、開票結果が出つつ、それを見つつ、バンクーバーの投票は終わってないので、最後の方で投票してた人は、
「もうリベラルマジョリティなのはわかってるから、マイノリティに入れるか、オポジッションに入れるのかの選択で役に立とうと思います」っていうコメントがとても印象に残った。
投票率はオタワが78.5パーセント一番高かったんだって。国の平均投票率は68.5パーセント。ジャスティン・トルドー(こっちの発音では”トゥルードー”っていう感じなのに、日本語の報道はでは全部トルドーになってた)率いるリベラルが大勝。あまりの勝ち方にかなりびっくり。選挙運動が始まったころはNDPもリベラルも力が拮抗している感じだったのに、選挙運動の終わりには「NDPはなぜ戦略を見誤ったのか」みたいなアナリシスレポートが出てて、「え??まだ投票日じゃないのに??ネガティブキャンペーン??」ってちょっと戸惑った。
ハーパーが最後に持ってきた「ヒジャブ」や「バーバリック・プラクティス」をめぐる差別的にイスラモフォビアを煽る作戦に、NDP党首であるマルケアはそれを「根拠のない問題提起」として全く相手にしない態度をとったのだけど、それが逆効果だったと見る人が多いみたい。イスラムに対する差別的な見方はカナダでも根強いんだなあと、この選挙を通してちょっとショックを受けた。私が問題だと思っているハーパー政権のビルC51や、市民権獲得の際のセレモニーでバルカ着用を禁じることなど、トルドー氏は少なくとも選挙運動開始前は明らかに「賛成」の立場を取っていたので、この政権交代、私としては手放しで喜べない。
だけど、今回の投票で多くの人が欲しかったのは「ハーパーを取り除くこと」。その目的を達するために、オポジッションのNDPとリベラルで票を割って、保守をマジョリティにしてしまうよりも、「戦略的」に投票しよう、という声が高まっていた。また、ハーパー政権によって環境保護や、移民に優しいカナダといった「カナダらしさ」が壊れてしまったと感じた人が多かったことも、ピエール・トルドーを父に持つじゃスティン・トルドーがここまで指示された理由なのかもしれない。そして既に内閣の半分を女性のミニスターにすること、イラクから軍を引くこと(戦闘部隊は引くが、物資提供などの人道支援やトレーニングなどは続けていく)など、ハーパー政権では考えられなかった変化が打ち出されている。
ジャスティン・トルドー氏
1971年クリスマス生まれ
学校の先生だったんだって!
2011年にリベラルは大敗を喫して、今回のこの大勝。勝利スピーチで「負けた日から私たちはできるだけ多くの地域の、できるだけ多くの人に直接会い、真摯に話を聞くことから今日の勝利につながるステップを積み重ねてきました」のようなことをトルドー氏は話していた。選挙で勝利した次の日、モントリオールの駅で有権者に直接お礼を言い、写真撮影にも応じたという。これからどんな風にカナダの政治が動いていくのか、とても楽しみな反面、やっぱり政府に任せるという態度ではなく、問題提起できるところが身近にあるのであれば、一人一人の人が動き、コミュニティをモビライズしていくという意識を忘れないことが大事だと今回の選挙で実感した。
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