アンの島で"A Kitsune on the Waves"

赤毛のアンの町を去り、車で走ること15分。オイスターベイに到着。そこにある小さなB&B、Northside Bed and Breakfastに滞在した。安さと観光地から少し離れてることと、レビューが良かったことが、ここに決めた要因。

一晩2人で80ドル。朝食付き(朝食は手作りマフィンがとてもおいしい)

オーナーのボンダが迎えてくれた。荷物を運び込むと、なんだか普通の家に入ったみたい。おじちゃんたちがリビングで遅めのランチを食べていた。(今まで何度もB&B体験したけど、こんなにカジュアルな感じも珍しい。かなりざっくばらんな感じなので、ロマンチックがいい人にはお勧めできません。)

ボンダから島情報を仕入れていると、1人のおじちゃんが寄ってきて、無言で緑のボードをマイケルに手渡す。何かと思ったら、島全体の国立公園のパス!(通常入場料大人1人8ドルくらい)本当はアン地帯に戻ろうと思っていたけど、予定を変更して国立公園になってるキャベンディッシュのビーチへ向かった。

途中の港町にはたくさんロブスター漁の罠などあって、島ならではの雰囲気。

あまりの強風にかもめもつらそう。

国立公園に入ってすぐに出迎えてくれたのは、私にとってはとても思い入れの深い動物。


わたくし、きつねです!

このブログタイトルも"A Kitsune on the Waves." 私ときつねの始まりは、2008年アメリカ留学の頃。どうしても現地の人との会話についていけない、口を挟むタイミングすら分からない。そんなとき、手で影絵のきつねの形を作って、友達や良く話す大人の人たちに「このジェスチャーを、私が何か言いたいことがあるんだっていうサインにします!」と宣言して、私の言葉が出るまで待ってもらうようにしたのがはじまり。そのぎこちない私のサインは、何か自分の中の「出てきたいけど出て来れない私」。

アメリカ留学から日本に帰ってきたときも、逆カルチャーショックで、このきつねが私の中から、「おい、違和感を感じてるんじゃないの?」とつっつくような気がした。カナダに来てからも、自分の中の「出てきたいけど出て来れない私」のきつねがひょこひょこ顔を出す。

なので(良く説明できたのかすっごく不安だけど)、きつねは私にとって大切な動物。

だから、公園の最初に4匹のきつねを見つけたとき、とってもうれしかった。
(だけど人に慣れすぎててちょっと怖かった)
*PEIはシルバーフォックス産業で栄えた場所でもあるらしい。シルバーフォックス博物館もあるよ!

ビーチの近くに車を停めて、歩く。

風は相変らず強く、寒い。

だけど、走り出さずにはいられない!
大きな波が目の前に。


絵みたいな海

少し晴れ間ものぞく

とにかく、波が大きい。青と波しぶきの白、そして大地の赤が、力いっぱいキャンバスに絵を描いたようで、息を呑んだ。びゅんびゅん吹く風。どんどん来る波。少しの光でもきらきら吸収して光る水しぶき。疲れも寒さも忘れて、走り回った。(この旅、良く走る私)

東へ車を走らせ、また違う国立公園内のビーチへ。

砂丘とビーチ。

この時点で完璧に雲が無くなり、青空が広がっていた。夜7時くらいだったかなぁ。天気が悪かったからか、全然人がいなくて、2人で散歩。(というか、私が走り回って、マイケルが見てる感じ。苦笑)このビーチは赤い砂が柔らかくて、靴の中にいっぱい砂が入った。貝殻がたくさん。それから、Sand Piperっていう海鳥もいっぱい。(日本語ではシギ科に分類されるらしい)

あまりにきれいだったので、翌朝、朝食前に早起きしてもう一度ビーチへ。(午前10時くらいまでは窓口の人が出勤しないので、国立公園にパス無しで無料で入れた)またも曇り空だったけど、朝風に海鳥の声。波の音。

しあわせ。

B&Bでの朝食では他の旅人4人(うち2人はドイツから、2人はオンタリオから)と食卓を囲み、わいわいお互いの旅について話し合う。その後、すぐに宿を出てシャーロットタウンへ。港がかわいいし、色んなお店があってお土産とかにはとても良さそう。私の目当てはYoung Folk and the Kettle Blackっていうカフェ。

かわいい内装に、たくさんアートが飾ってある。
またもきつね。かわいい看板。

その日のうちにノバスコシアのマホンベイまで帰らないといけなかったので、長居できず、私の初めてのPEI体験はとても短いものになった。また来年の夏、絶対に訪れたい。

そしてそのときは、自転車を持参する!!PEIはノバスコシアに比べて土地がフラットな感じがしたし(ちょっと佐賀っぽい)、自転車用道路が国立公園内に綺麗に整備されてる。絶対自転車気持ちいい!もう自転車こぎたくてうずうずしっぱなし!

また来年。今度は晴れた穏やかな日に、自転車を持って訪れたい。

☆ロードトリップの残りについてはまた明日。

にほんブログ村 海外生活ブログ トロント情報へPEIとっても素敵な島でした。

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