化石の町パーツボロ 恐竜おじいちゃんを訪問

ロードトリップでいろんな所に行ったけど、絶対また行きたい!スポットについて書きたい。

先日紹介した化石堀のエルドン・ジョージさんパーツボロにある石屋さんを訪れた。エルドンさんはアマチュア化石堀だけど、世界で一番小さな恐竜の足跡の化石を発見して、一躍世界的に有名になった。今回の旅でとても楽しみにしていた目的地。まず、お店がかわいいー!


本当に小さいけど見るところいっぱい


お店の中は、世界中の石を売るショップと、今までエルドンさんが集めた化石を展示した博物館になっている。すごく小さなスペースだけど、色々あり過ぎて一体何からみればいいのだー?とおもってたら、エルドンさん登場。小柄なおじいちゃんで、赤のチェックのシャツとジーンズ。にこにこして、お客さん皆に声をかけてまわっていた。

お義母さんとエルドンさんはマイケルのおじいさんの頃からの付き合いなので、紹介してもらって、色々話を聞いていたら、エルドンさん、急に目を輝かせて、

「ちょっと、最近の発見を見るかい?」

奥の方から箱に入った化石を持ってきてくれた。

「特別だよ」

と少年のようにいたずらっぽく笑いながら見せてくれたのは、歯のような白とその横に、肌の模様がくっきり見える化石。エルドンさんによると、ワニのような生物の歯か、ニュージーランドに生息した大型の鳥Moaのような生物の爪だそう。
こんな鳥。人よりでかい。

超大陸パンゲアがあった時代、ファンディ湾地帯は今のモロッコとくっついていた、とても熱い気候地帯で、そういう生物がごろごろいたそう。エルドンさん化石を見せながら「世紀の発見かも知れないんだよ」とか興奮しながら話すのに、

「だからね、科学者がきてプロの意見を教えてくれるのを待ってんの。」

とすごくのんびり。

エルドンさんの人生で初めて見つけた化石は両生類の大きな足跡だった。8歳の時で、当時は絶対に恐竜の足跡だと信じて疑わなかったと満面の笑みで教えてくれた。マイケルの顔を見て、おじいちゃんにそっくりだねー!とにっこり笑い、マイケルもうれしそう。


`写真はこちらからお借りしています

先週、スミソニアン研究所から届いたという貢献者に送られるアワードの手紙も見せてもらった。そこには、パーツボロという町が世界的に有名になったのは、エルドンさんの功績によるものだと書いてあった。CBCが現在、エルドンさんの人生についてのドキュメンタリーを作ってるらしく、その資料も見せてもらったけど、

「もう色々あって、追いつけないよ。」

と笑っていた。雨の雫の化石や、世界一小さな恐竜の足跡の化石、大きな恐竜の足跡の化石、ワニの化石。

全く飾らない率直な雰囲気と、たくさんのユーモアを交えたエルドンさん直々の解説に、周りにいた化石マニアたちも興味しんしん。

写真を一緒に撮ってもらった。私があまりにも興奮していたのを見て、マイケルがファンディ湾でエルドンさんが見つけて作ったagates(メノウ)のペンダントを記念にプレゼントしてくれた。200億年前にできたもの。地球の大きな変化の証拠と、小さな毎日の情熱と好奇心を積み上げてきたエルドンさん。

大きなことを成し遂げたけど、80歳を超えるおじいちゃんだけど、まだまだ発見したい、知りたい、情熱があふれていた。


"You take good care of yourself, my dear. See you soon."
と手をふるエルドンさん。エルドンさんもお元気で。


またノバスコシアの素敵スポット発見。

☆その後にPort Grevilleのビーチで化石っぽい石を発見した私は、次の日にエルドンさんをまた尋ねます。その話はまた明日。


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